メインフレーム用OS

誕生と発展の歴史メーカ一覧

年月 出来事
1958年03月 日本電気:同社初の電子計算機NEAC-1101(パラメトロン式)完成,ローダなどの標準ソフトを装備
1958年11月 日立:パラメトロン計算機HIPAC-I の後継機,HIPAC-101発表.ソフトウェアとして記号入力ルーチンHISIP 101を装備
1959年03月 沖電気:パラメトロン式計算機OPC-1完成.プログラム制御方式としてワイヤリング方式とプログラム内蔵方式の2方式を採用
1959年05月 日本電気:全トランジスタ式計算機NEAC-2203完成,ローダなどの標準ソフトを装備
1959年05月 日立:トランジスタ計算機HITAC 301発表.ソフトウェアとしてアセンブリSAP-II,インプット・プログラムSIP,インタプリタGITSを装備
1961年05月 沖電気:主記憶装置に磁気コアを全面的に採用したトランジスタ式計算機OKITAC5090を完成.科学技術計算を主用途とし,アセンブラ言語,FORTRAN,ALGOLと磁気テープモニタを提供
1961年  東芝:TOSBAC-3100用ソフト(アセンブラ)開発
1961年  日立:科学技術計算を主目的として設計製作されたHIPAC 103完成.ソフトウェアとして記号入力ルーチンHISIP 103A, 103B, 自動プログラムHARP103(FORTRAN)を装備
1962年  東芝:TOSBAC-4200用ソフト(アセンブラ,ローダ)開発
1963年08月 三菱電機:MELCOM-1530用システム・プログラム(SIA,SIAS,FORTRAN,COBOL,LOGANDアセンブラ,SORT,MERGE)完成
1963年  富士通:大型汎用コンピュータFACOM 222用ソフトウェア(FORTRAN, アセンブラ, IOCS, SORT)完成
1964年04月 日本電気:ワンマシンコンセプトを採用したNEACシリーズ2200用の最初のOS MOD Iを発表
1964年09月 日立:モニタ(システムモニタ,ジョブモニタ),HISAP 5020(FCP付きオートコーダ),HARP 5020(FORTRAN)他から構成されるモニタシステムを持つHITAC-5020完成
1964年10月 東芝:磁気ドラムベースのTOSBAC-3400用OS TOPS-1開発
1964年  東芝:TOSBAC-4300用ソフト(アセンブラ,COBOL,FORTRAN,RPG)開発
1964年 
【世界】General Electric社:世界初のデータベース管理ソフトウェアIDSを開発
1965年09月 日立:RCAとの技術提携により開発したHITAC 8000シリーズ用OS POS/TOS/TDOS/DOS発表
1965年11月 東芝:バッチジョブの連続実行を可能とする磁気テープベースのTOSBAC-5100用OS COS/MT発表
1966年01月 三菱電機:MELCOM-3100用モデル10T,モデル10PT,モデル30Tオペレーティングシステム完成
1966年12月 富士通:マルチプログラミング処理を実現した中型汎用コンピュータFACOM 230-20/30用モニタ MCP II完成
1966年  富士通:世界で初めてダイナミクリロケーションを実現した大型汎用コンピュータFACOM 230-50用OS MONITOR II(M-II)完成
1966年 
【世界】IBM社:アーキテクチャを統一,大型から小型まで利用可能な,S/360向けのOSであるOS/360を出荷
1967年11月 電電公社(現NTT):DIPS実用化計画立案,電電公社,日本電気,日立製作所,富士通の共同研究開始
1968年07月 日本電気:スタックトジョブ処理,オンラインリアルタイム処理,リモートジョブ処理等20個のマルチプログラミングを実現したNEACシリーズ2200中・大型機用OS MOD IVを発表
1968年08月 富士通:中型汎用コンピュータFACOM 230-25/35用として中規模バッチ処理用OS BOSおよびリアルタイム処理用OS ROS発表
1968年10月 電電公社(現NTT):HITAC8400に会話処理機能を追加したDIPS-0 BASICシステム完成,共同利用情報処理システム実用化の一環として,研究所内使用に提供開始
1968年12月 富士通:マルチタスク制御を本格的に実現した大型汎用コンピュータFACOM 230-60用OS MONITOR V(M-V) 完成
1968年12月 三菱電機:MELCOM-3100用ディスクオペレーティングシステムMARK-III完成
1969年01月 日立:DOSベースにバッチ処理能力向上,オンライン処理能力強化を図ったHITAC 8000シリーズ用OS EDOS発表
1969年06月
【世界】IBM社:同社のソフトウェアの販売をハードウェアとは別とする,ソフトウェアのアンバンドルを発表
1969年07月 電電公社(現NTT):DIPS-100 OS 策定.(DIPS-100OSは基本概念またはOSシステムの全体名.OS実体は101OS以降存在)
1970年02月 電電公社(現NTT):DIPS-0 FINALシステムの会話型科学計算プログラムが完成,研究所内使用に提供開始
1970年04月 三菱電機:MELCOM-7000シリーズ用OS RBM,BPM,BTM,UTM発表
1970年10月 日本電気:マルチプロセッサシステムの効果的な運用を実現したNEACシリーズ2200大型機用OS MOD VIIを発表
1970年11月 日立:仮想記憶採用,マルチプロセササポート,障害対策強化による可用性向上を実現したHITAC 8700/8800用OS OS7発表
1971年02月 富士通:ページアドレス機構を活用した多重プログラム制御を実現した大形汎用コンピュータFACOM 230-45S/55用OS OSII発表
1971年05月 電電公社(現NTT):DIPS-1システムの所内実験用試作機(DIPS-1L)完成,武蔵野電気通信研究所に搬入
1971年07月 日立:EDOSを拡張し,マルチステージ方式によるメモリ管理を採用したHITAC 8350/8450用OS EDOS/MSO発表
1971年09月 電電公社(現NTT):DIPS-101OS試作(OS開発用プロトタイプOS)
1972年03月 電電公社(現NTT):DIPS-1システムの現場試験用試作機(DIPS-1F)が完成,東京芝局に搬入
1972年07月 日立:豊富な運用形態,実時間処理支援機能をサポートし,操作性の向上を実現したHITAC 8250用OS NDOS発表
1972年08月
【世界】IBM社:仮想記憶に対応,S/370向けのOSであるDOS/VS, OS/VS2, VM/370を発表
1972年11月 電電公社(現NTT):会話処理用OSであるDIPS-103-10OS 完成
1973年12月 電電公社(現NTT):DIPS-103-10OS 東京芝電話局で商用第1号となるDEMOS-E(共同利用型会話処理)のサービス開始
1974年03月 電電公社(現NTT):多重仮想記憶方式,マルチタスク制御方式などの新技術を導入し,リアルタイム処理機能をパッケージ化する階層構成を採用したDIPS-103-20OSをリリース
1974年05月 日本電気・東芝:小型システムに適する簡易なオンライン・データベース・システムを実現した小型機用OS ACOS-2を発表
1974年05月 日本電気・東芝:全面的な仮想記憶の採用やCODASYL仕様のオンライン・データベース・システムを実現した中型機用OS ACOS-4を発表
1974年05月 三菱電機:MELCOM-COSMOシリーズ用OS UTS/VS発表
1974年11月 日本電気・東芝:ISS(Information Sharing System)のコンセプトに基づくACOSシリーズ77上位機用OS ACOS-6発表
1974年11月 日立:16MB仮想記憶,DB/DC機能の拡充を図ったHITAC Mシリース用中形OS VOS2発表
1974年11月 富士通:多重仮想記憶空間方式を採用したMシリーズの超大形OS OSIV/F4発表
1974年11月 富士通:最大8パーティションからなる単一仮想記憶空間方式を採用したMシリーズの中形OS OSIV/F2発表
1974年 
【世界】IBM社: 多重仮想記憶を実現,多数のプログラムの並行処理を可能としたOSであるMVS/370を出荷
1975年03月 電電公社(現NTT):リアルタイム処理用OSであるDIPS-103-21OS 完成
1975年05月 日立:多重仮想記憶装置,マルチプロセサ,資源集中管理機能等をサポートしたHITAC Mシリーズ用大形OS VOS3発表
1975年09月 富士通:最大255個の多重仮想記憶空間を制御するMシリーズの大形OS OSIV/X8発表
1975年10月 日立:NDOSの技術を基礎に,仮想記憶機能,仮想記憶アクセス法VSAM他の機能拡充したHITAC Mシリーズ用小形OS VOS1発表
1976年02月 電電公社(現NTT):リアルタイム処理用OSであるDIPS-104-01OS 初版完成.マルチプロセッサ(TCMP)制御方式,多重仮想記憶方式,論理端末制御などの新技術を導入
1977年04月 電電公社(現NTT):データ通信網アーキテクチャ(DCNA)の共同研究を開始
1977年06月 電電公社(現NTT):会話処理用OSであるDIPS-105−01OS完成,計算機間通信機能を実現
1978年04月 電電公社(現NTT):VM第1版が完成し,横須賀電気通信研究所内で運用開始
1978年  日本電気・東芝:仮想記憶やドメイン保護機能などを実現したACOSシリーズ上位機用OS ACOS-6 Vシステム開発
1979年07月 日本電気:本格的な多次元処理システムを採用した中・大型機用OS ACOS-4/MVPを出荷開始
1979年10月 日立:1台のMシリーズ計算機のもとで複数計算機が存在するかのように制御する仮想計算機システム VMS完成
1979年  日立:分散処理を実現した小型コンピュータ,HITAC L-330用OS VOS0及びL-340用OS VOS1-S完成
1980年04月 電電公社(現NTT):会話処理とリアルタイム処理を統合化をはかるDIPS-104-02OS初版実用化,漢字プリンタサポートやチャネル結合による計算期間接続機能を実現
1981年12月 電電公社(現NTT):VM第2版実用化.大規模ソフト生産環境統合化,遠隔運転保守&集中運転制御をサポート
1981年  電電公社(現NTT):分散処理拡充をはかるDIPS-104−03OS初版完成.外部記憶装置を複数計算機で共用するマルチプロセッサ(LCMP)制御方式,センタ分散DB(BEP)方式,新型本体系及び周辺系装置のサポート拡充を実現
1982年04月 日立:大容量ディスク,チャネル拡張等をサポートし,VOS3を有償化したOS VOS3/SP完成
1982年05月 日立:VOS1後継のHITAC M-220/240プロセサグループ用OS VOS1/ES発表
1982年06月 富士通:仮想記憶空間を2GBに拡大したMシリーズ用大形OS「OSIV/F4 MSP」発表
1983年04月 日本電気:オフィス業務支援ソフトウェア「オフィスパートナー」を備え,統合オフィスシステム機能を実現した小型機用OS ACOS-2/EFを発表
1983年11月 日立:31ビット拡張アドレッシング機構により,2GB仮想記憶をサポートしたHITAC Mシリーズ大形OS VOS3/ES1発表
1983年  日立:VOS0に対して,基本システム機能拡張,対話機能に関するマンマシンインタフェースの改善を施したHITAC L-450/470用OS VOS0/ES発表
1984年02月 日本電気:RIQSや画面型TSS等で使いやすさを追求した中型機用OS ACOS-4/AVPを発表
1984年03月 電電公社(現NTT):DIPS-106-10OS初版完成, DIPS-Vシリーズ小型本体系ハードウェアを同一OSでサポート
1984年06月 富士通:OA機能を取り込んだMシリーズ用中形OS OSIV/ESPIII発表
1984年09月 日本電気:基盤データ処理とオフィスの業務自動化処理との融合を図った大型機用OS ACOS-6/MVXを発表
1984年  東京大学との産学共同プロジェクト:TRON(The Realtime Operating system Nucleus)プロジェクト開始
1985年01月 三菱電機:MELCOM EXシリーズ用OS GOS/VS発表
1985年02月 日本電気:大規模/高信頼性/高性能を追求した中・大型機用OS ACOS-4/MVP XEを発表
1985年03月 電電公社(現NTT):DIPS-106-20OS 検討開始,複合構成システム機能追加,HOST-FEPのホットスタンバイ切替えで端末サービス無中断実現,集中制御,自動運転管理,XO-DCSサポート等
1985年04月 富士通:メインフレーム用UNIX UTSを商品化し販売開始
1985年10月 日立:Mシリーズ拡張アドレッシング機構をサポートし,VOS3/ES1の実行を可能にした仮想計算機システム VMS/ES完成
1985年  NTT:通信処理向けのリアルタイムOSであるCTRON計画検討開始
1986年12月 NTT:VM第3版実用化,高速化,仮想化,適用領域拡大対応を追加
1986年  NTT:通信処理向けのリアルタイムOSであるCTRONの基本OSインタフェースの初版(第1版)を公開
1987年07月 日本電気:開発支援システム「IDL II」を提供した小型機用OS ACOS-2/EVPを発表
1987年08月 日立:メインフレーム用UNIX HI-UX/M発表
1987年09月 日立:VOS1/ESからの連続性を維持し,部門分散処理に適したHITAC M-630/640/660用汎用中型OS VOS1/ES2発表
1988年07月 日本電気:大型機並の性能/機能をコンパクトにまとめた中型機用OS ACOS-4/AVP XRを発表
1988年07月 日立:リレーショナルデータベースを基本機能とし,高速化実現のために仮想データ空間制御を採用したHITAC M-620/630/640用OS VOS K発表
1988年11月 日本電気:RIQS II など大規模・高性能基幹データベースを提供した大型機用OS ACOS-6/MVX IIを発表
1989年06月 富士通:16TBの仮想記憶空間およびシステム記憶装置をサポートしたMシリーズ用超大形OS OSIV/MSP(MSP-EX)発表
1989年06月 富士通:拡張VM機構(EVM)を使いオーバヘッドを最大1/3に削減した仮想計算機制御OS AVM/EX発表
1990年03月 日立:大容量拡張記憶(ES),16TBアドレス空間をサポートしたHITAC Mシリーズ大形OS VOS3/AS発表
1990年04月 NTT:106-21OS検討開始,31ビットへの実・論理アドレス空間拡大(XOモード対応),光MSS
1990年05月 日立:VOS3/ASの実行を可能にした仮想計算機システムVMS/AS発表
1990年07月 日本電気:ACOS-4/MVP XEとACOS-4/AVP XRを発展的に統合した大型機用OS ACOS-4/XVPを発表
1990年07月 三菱電機:MELCOM EX860II,EX870II,EX880II用に仮想空間サイズを拡張したOS GOS/EA発表
1990年11月 富士通:Mシリーズ用中形OS OSIV/ESPIIIと大形OS OSIV/X8 FSPの後継OS OSIV/XSP発表
1990年12月 NTT:VM第4版実用化.XOモード,複合システム対応機能をサポート
1990年12月 NTT:DIPS-CTRONのサービス導入開始(全銀RC)
1991年03月 日本電気:オープンシステムと連携し,拡張システムアーキテクチャ(XSA)により大規模・高性能・高信頼性技術を提供した大型機用OS ACOS-6/NVXを発表
1994年05月 日本電気:オープンシステムと連携し,パラレルバッチ等の並列処理機能を提供した小型機用OS ACOS-2/XPを発表
1994年07月 日本電気:オープンシステムと連携し,クラスタシステム等の並列処理機能を提供した中〜大型機用OS ACOS-4/XVP PXを発表
1995年04月 日立:MP5800, MP5500用OS VOS3/FSを発表
1995年09月 日立:MP5400用OS VOS1/FS, VOSK/FSを発表
1995年09月 富士通:SSU(システム記憶装置)を用いた,スケーラビィティの大幅な向上を可能にしたOSIV/MSPの強化版を出荷
1996年03月 日本電気:オープンシステムとの連携を強化し,パラレルバッチ・パラレルOLTPなどの並列処理機能を提供した大型機用OS ACOS-6/NVX PXを発表
1997年04月 富士通:リモートファイル制御装置等の活用により,被災対策を強化したOSIV/MSPの強化版を出荷
1998年04月 日本電気:Webコンピューティングに対応した中〜大型機用OS ACOS-4/NPXを発表
2000年05月 日本電気:インターネット環境での基幹システム構築を実現した小型機用OS ACOS-2/MPを発表
2000年11月 日本電気:インターネット環境での基幹システム構築を実現した中〜大型機用OS ACOS-4/i-PXを発表