【三菱電機】 GOS/VS

三菱電機が1985年に発表した汎用コンピュータMELCOM EXシリーズ用のオペレーティングシステムで,COSMOシリーズのUTS/VSに比べて,最大ユーザ数や最大端末数,最大接続デバイス数が約10倍に拡張され,デュアルプロセッサシステムのサポートや計算機の各種資源利用の最適化を図る機能が強化されている.TSSとバッチで同一のコマンドプロシージャ機能や,システム運用・操作を簡素化できるオペレーションプロシージャ機能が利用できる.

GOS/VSを構成する主要なシステムとしては,以下のものがある.

(1)三菱ネットワークアーキテクチャMNA
三菱電機の各種コンピュータを結合する統一されたネットワークアーキテクチャである.制御プログラムは,EX本体上で動作する仮想通信アクセス法(VTAM)と,通信制御装置上で動作するネットワーク制御プログラムからなり,特定回線,公衆回線,DDX網,リング形LAN,バス形LANをサポートする.RJE(リモートジョブエントリ)端末パススルー,分散ファイル転送/アクセス,分散トランザクション処理,システム間通信などの機能により,「開かれたネットワーク」の実現を目指している.
(2)分散情報処理システム CIMS II
在庫管理や生産管理を初めとするオンライン処理の要求に応えて,オンライン機能とデータベース機能を統合し,さらに分散処理への展開をめざすシステムである.データベース機能としては,リレーショナルデータベースRDMS II,および,CODASYL形のEDMS IIが利用可能である.オンラインシステムとしては,COSMOシリーズにおけるCIMSとTIMSの技術を活かし,さらに分散処理の対応をして,異なる計算機上のオンラインシステム間の通信を可能としている.
(3)エンドユーザ支援システムDIATALK
使いやすさと親しみやすさを追求したシステムで,計算機の専門家でなくても,データベースやファイルの検索,帳票やビジネスグラフの作成,電子メール,電子ファイリング,意思決定支援機能の実行などを,日本語をベースにメニュー主体の対話形式で操作できる.
(4)アプリケーション開発システムSWEET
定型処理用のプログラム開発に際し,プログラムのライフサイクルを統一的に管理し,プログラム開発の生産性を向上させるツール群で,日本語をベースとした対話形式のシステムである.
(5)ワークステーション支援システムWSS II
端末からフルスクリーンで対話しながら計算機を利用できるようにするシステムである.
(6)システム運用性の向上
自動運転システムEOSにより,自動電源ON/OFFの月間スケジュール,ジョブの自動スケジュール,コマンドの自動応答が利用でき,人手をかけない効率的な運用ができる.
(7)プログラミング言語
ANSI準拠のCOBOLやFORTRAN77に加え,COBOLプログラミングの生産性を高める言語ANGEL,三菱電機のオフィスコンピュータで利用されている事務用簡易言語PROGRESS II,人工知能用言語PROLOGなどが使用可能である.



  
GOS/VS概説書