オフコン用OS

誕生と発展の歴史メーカ一覧

年月 出来事
1961年  ウノケ電子:USACブランド初のオフコンUSAC 3010, 5010を完成.機械語(シンボル命令)によるプログラミング言語や紙テープベースのデータ処理をサポートする機能等が搭載された
1968年01月 三菱電機:初のオフコンMELCOM81に,プログラミング環境 COOLを搭載
1968年04月 東芝:我が国初のDTL IC採用の超小型電子計算機TOSBAC-1100E用ソフトウェアを発表
1970年04月 富士通: 小型コンピュータ用の同社初のOSである“SPIRAL”を,FACOM 230-15とともに発表.内蔵磁気ドラムを用いたページング機能を有した
1970年  日立:本格的ビリングマシンHITAC-1用ソフトウェアを発表
1973年01月 東芝:磁気ディスクを搭載したTOSBAC-1350用ソフトウェアを発表
1973年08月 日本電気:オフィスコンピュータNEACシステム100を発表,10月出荷,
プログラムローダー,アプリケーション開発ツール,数種のユーティリティを搭載
1974年2月 NEACシステム100 COBOL出荷
1973年  日立:磁気カードをベースとしたHITAC 5,55用ソフトウェアを発表
1974年04月 東芝:我が国初の本格的FDベースオフコンTOSBAC-1150システムVIシートファイルシステム用ソフトウェアを発表
1974年08月 富士通: FACOM Vシリーズ用のOSである“UNIOS”の第一弾として“UNIOS/F1”を発表.バッチ処理,ビリング処理,データエントリ処理およびオンライン処理といった幅広い適用分野をカバーした
1974年09月 三菱電機:MELCOM80モデル31用に,同社初のオフコンOS AOS完成
1975年12月 富士通:小型オフコンFACOM Bm用のOS“BMOS”を発表.スタンドアロンでのビリング処理能力やコンパクト性を重視したOSであり,ビリングコンピュータ,ブランチコンピュータ,ターミナルコンピュータの機能を提供した
1976年08月 OKI:BOS/F,BOS/Dを搭載したOKITAC System9モデル3/5/7を発表
1977年01月 富士通: FACOM Vシリーズの強化に伴い,“UNIOS/F1”の上位版として“UNIOS/F2”と“UNIOS/F4”を発表.“UNIOS/F2”は2多重のジョブ,UNIOS/F4は4多重のジョブの動作を可能にした
1977年05月 東芝:CRTの採用など使いやすさ重視したマンマシンインタフェース,データベースの概念を取り入れたデータファイル,分散処理・広域情報処理に対応したオンライン機能,およびこれらをサポートする言語,ファイル管理,オンライン機能,プログラム生産性などをシステマテックに考慮したMIGTYを発表
1977年09月 三菱電機:MELCOM80モデル38用に,マルチタスクOS DPS発表
1977年12月 日本電気:多重処理が可能なOS“OS-4マルチワークシステム”を出荷,
伝票発行業務に必要なファイル/プリンタ共用機能を装備.アプリケーションプログラム領域を,内蔵ディスクへRoll out/Roll inすることで,実装メモリ以上のプログラムを動作可能とした
1977年  日立:データエントリ/帳票発行処理向け簡易言語RFD(Record Format Descriptor)をサポートしたL-320/PSを発表
1978年05月 三菱電機:MELCOM80 モデル18/28/38用に,仮想空間を実現したOS DPSII完成
1978年05月 東芝:日本初の漢字オフコンとして漢字処理機能をOSレベルでMIGTHYに追加
1978年08月 東芝:ホストを選ばずに接続できるインテリジェント端末とマルチタスク型オフコンの両者に機能をもつコンピュータで,ネットワーク型DB搭載,ネットワーク上のコンピュータ資源をネットワークを意識せず利用可能とするDPNET,プログラミングと印刷/画面帳票形式の分離などを実現
1978年09月 日本電気:国内初の対話指導型OS“ITOS”を発表,
1980年2月日本語のニーズが広がってくる中,本格的な日本語機能を持ったITOSを出荷,
1981年4月社内の部門によって規模の異なるシステムの要求が増えてくる中,小規模から中規模システムまでを同一OSでカバーできるようITOSをファミリー化
1979年04月 富士通:ネットワーク上のワークステーションとしての機能を強化した小型オフコン“FACOM System80”用のOS“CPS80”を発表.業務の現場での利用に配慮した簡易性が強化された.日本語利用,ディスプレイによるメニュー方式の操作を可能にした
1979年05月 OKI:OKITAC System9の機能強化を行いペンタッチシリーズを発表し,1980年に漢字シリーズへと発展
1980年03月 三菱電機:MELCOM80モデル38,28,18日本語用OS DPSIII発表
1982年10月 OKI:リアルタイム性を向上させたOS,CROSを搭載したOKITAC System9モデル200,300,500,700を発表
1982年10月 三菱電機:MELCOM80 モデル48用にプログラム実行空間を1MBに拡大したDPSIV完成
1982年11月 三菱電機:MELCOM80シリーズを32ビット化したモデル500用に,初のUNIXベースのオフコンOS DPS10発表
1983年04月 日立:WSからの対話形処理,プログラムレス帳票処理をサポートしたMIOS7を発表
1983年04月 日立:オフィス規模に合わせMIOS7と組合せ利用可能なMIOS3を発表
1984年04月 日本電気:リレーショナル型データベ−ス“ITOS-RDB”を搭載したOS“ITOS-4(V)”を出荷.
翌年10月,ITOS-4(V)に“統合OAシステム”を強化
1984年05月 富士通:FACOM Kシリーズの発表とともに,新たなOSとしてCSP/F1(小型用),CSP/F3(中型用)を発表.後に大型用のCSP/F5が追加された.クラサバ時代を背景に,CSP/F1/F3/F5はスタンドアロンからホスト連携まで,オフィスの幅広い業務をサポートした
1984年12月 東芝:シングルアーキテクチャで小形から大形までカバーした,オフィスの総合的な自動化をめざす「トータルOAプロセッサ」.OA向き機能(作表計算,文書作成,グラフ作成など)に加えイメージ処理ワークステーション,ファクシミリ通信制御などによる本格的なイメージ処理を実現
1986年10月 日立:マルチメディア統合OA,ホストとの垂直分散,オフコン間の水平分散をサポートしたMIOS7/ESを発表
1986年10月 日立:MIOS3の後継OSとして,定型業務処理向けのMIOS3/ESとOA業務向けのMIOS/PCを発表
1987年05月 日本電気:スタンドアロンから大規模システム(最大端末台数240台)まで利用者プログラムの一貫性を維持できるOS“ITOS-VX”を出荷,
1988年5月クライアントPC(MS-DOS)が普及してくる中,オフィスコンピュータとクライアントPCとのデータ連携機能“PCサーバ”を強化,同年12月に,データ連携機能“PC-RDBサーバ”を強化
1987年09月 東芝:32ビットアーキテクチャ,マルチCPU,高速ディスクコントローラを採用し高速化を図った全社レベルの情報処理(中核業務システム)を担う多目的コンピュータ.水平・垂直分散処理機能(VNET),リレーショナルデータベース(RDB/V),OSIなどをサポートし,ソフトウェア開発支援ツールを充実.さらにラップトップパソコン「J-3100」を端末としたマイクロメインフレームリンク利用も実現
1988年04月 日立:MIOS3/ESとMIOS/PCを統合したMIOS3/ES2を発表
1988年10月 富士通: FACOM K-600シリーズの発表とともに,“CSP/F3”と“CSP/F5”を統合し,対称型マルチプロセッサに対応したOSである“CSP/FX”を発表.使いやすさと高機能および拡張性を併せ持つと同時に,オープン環境への対応が図られた
1989年11月 日立:自律分散,知的帳票認識,イメージ処理をサポートしたMIOS7/ASを発表
1989年11月 日立:マルチWS,リモートWSをサポートしたMIOS3/ASを発表
1990年03月 東芝:シングルアーキテクチャによる広い性能帯域をカバーし,アドオンエンハンスメントと呼ぶクラスタ構成では50倍の性能レンジを実現.業務量やデータベース容量増加に伴う段階的拡張がユーザの運用現場で可能(フィールドアップグレード).トランザクション処理をネットワーク内のコンピュータに分散して持たせる分散形のOLTP機能を実現
1990年10月 日本電気:大規模(最大端末台数640台)な戦略情報システム(SIS)を構築できるOS”A-VX”を出荷,
Network OS LANマネージャと連携するLANマネージャサーバ機能(LM/A-VX)を提供
1992年10月 富士通:Fujitsu K-6000シリーズ用のOSとして,“CSP/FX”を継承した“ASP”を発表.パソコン連携環境でのオープン対応,マルチベンダ対応,さらにはFAXデータの取り込みなど,用途拡大への対応力が強化された
1993年05月 日本電気:さらなる規模拡大(最大端末台数2,400台)のニーズに対応したOS“A-VX II”を出荷
1993年12月 日立:クライアントサーバアプリケーションの分散開発をサポートしたMIOS7/AS2を発表
1994年07月 三菱電機:MELCOM80シリーズへクライアントサーバ機能を大幅に強化したソリューションサーバRX7000用のOS DP-UX発表
1995年07月 日本電気:オープンプラットフォーム普及に合わせ,従来オフィスサーバのユーザ資産を継承しWindowsNTアプリケーションソフトとの連携が可能なOS“A-VX III”を出荷
1996年04月 東芝:ユーザがハードウェアコンポーネントの選択により業務により最適な構成を実現可能とした
1997年10月 日本電気:オフィスサーバの資産を流用しWindowsNTアプリケーションソフトとの連携活用が可能なOS“A-VX IV”を出荷.
1998年11月オープンデータベース(Oracle,SQLサーバ)へA-VX RDBの複製を作る“DBレプリケーション”を強化,2000年7月従来のアプリケーションから直接オープンデータベース(Oracle,SQLサーバ)をアクセスできる“OpenDataBaseAccesskit”を強化