A-VX IV は,従来のサーバOS A-VX III を,Windows NT上で動作できるように改造し,オフィスサーバ資産を継承しWindows NTアプリケーションソフトとの連携活用が可能な基幹システムExpress5800/600シリーズに搭載した(1997年10月).
Express5800/600シリーズは,オフィスサーバ資産の継承可能とするミドルウェア“A-VXIV”を搭載していた.グループウェアやWWWサーバソフトなど,Windows対応の市販ソフトを動作可能としていることに加え,WWWサーバソフトやWindows上のソフトウェアとオフィスサーバ資産との連携を実現する「NT*A-VX連携ソフト」を提供していた.これらにより,ブラウザやWindowsアプリケーションから,蓄積された基幹業務資産を利用するイントラネットなどの新しい基幹システムの構築が実現できていた.
Windowsとの連携機能の主なものを紹介すると,
- Printview A-VX上のスプールファイル(印刷イメージファイル)に出力したレポートを電子化したり,ペーパーレス化実現やオープン環境での印刷データのデータ再利用が可能となった
- A-VX/FAX・Mail連携機能 COBOL APから簡単にファイルのインタフェースでFAXへ送信したり,インターネットメールとのやりとりができるので,携帯電話で在庫確認・受発注処理などの業務が簡単に構築できるようになった
お客様でのオフスサーバでの業務が高度化し,システムが停止するようなことがあると影響が大きくなってしまうため,高可用性を実現するため,障害発生時に稼働系サーバから待機系サーバへの切り替えができる二重化システムを提供した.
1998年11月オフィスサーバからWindowsのデータベース(Oracle,SQLサーバ)へA-VX RDBの複製を作る DBレプリケーションを強化,2000年7月従来のアプリケーションから直接Windowsのデータベース(Oracle,SQLサーバ)にアクセスできるOpen
Data Base Access kitを強化した.
- DBレプリケーション A-VX/RDBを処理するように作られたCOBOL APをまったく修正することなく,A-VX/RDBのデータからWindows上のデータベース(Oracle,SQLサーバ)へ自動的にデータの複製を作る機能を提供しA-VXの基幹業務のデータをWindows上のアプリケーションからも利用できる環境が容易に構築できるようにした.