【東芝】 TP90シリーズ OS-VII

TP90シリーズのOS.TP90シリーズは,ネットワーク内のホストコンピュータとパソコン,ワークステーション間で,高度な負荷を分散しながら効率よくデータ処理が行えるとともに,汎用機に変わる新しいシステムの中核として利用可能なホストコンピュータとして発売したコンピュータ.基本ソフトウエアの主な特徴は次のようなものであった.

  • (1) 端末の入力や表示の方法などを決める画面処理機能,ホストコンピュータのファイル内のデータの参照,更新などのファイル操作機能(トランザクション処理機能)を,ネットワーク内のコンピュータで分散して持たせる新しい分散形のOLTP機能(協調分散OLTP).
  • (2) コンピュータのCPUを本体の内部バスで結合する密結合方式で最大6個まで拡張し,さらにコンピュータを最大4台まで外部高速バスで接続する(アドオン構成)などによる拡張性.
  • (3) メモリやCPUに障害が発生した場合,障害部分を切り離して業務を継続できたり,また二重化されたディスクに対応し,ディスク障害が発生した場合,実行中の業務を継続しながら復旧作業が行えるなど,高い信頼性.
  • (4) 複数ジョブを指定した手順に従って並列処理し,リカバリを自動実行を可能にするジョブネットワーク機能を実現.
  • (5) 分散処理コンピュータ群の集中管理や,パソコン/ワークステーションのソフトウエアデリバリ機能などの運用管理機能.
  • (6) UNIXコンピュータやパソコン/ワークステーションと接続するTCIP/IPに対応.