1977年4月,ネットワーク化の進展,端末機能の高度化・多様化,通信回線網の高度化(パケット交換,ディジタル統合化)の進展に伴い,オンラインシステム間の結合,端末への通信機能の分散を図ることを狙いとして,電電公社通研,日本電気,日立製作所,富士通,沖電気の5社共同研究として,異種コンピュータ間の資源の相互利用を可能とするデータ通信網アーキテクチャ(DCNA)の研究を開始した.1978年3月には論理構造・メッセージ転送を含む第1版を提案,1980年3月には第3版を開発し,データ通信網に必要なプロトコル体系を整えた.1980年4月よりINS国際標準対応の拡張を行い,1983年3月にOSIトランスポート等の国際標準に貢献し,第5版(1983年3月)で共同研究を完了した.