【日立】 HI-UX/M

HI-UX/MはMシリーズハードウェアで動くUNIX OSである.
HI-UX/Mは米国INTERACTIVE Systems社のIN/ixをHITAC Mシリーズに移植したもので,System V リリース2 UNIX OSをベースに4.2 BSD機能など,多くの機能が付加されている.
HI-UX/Mは1987年8月に完成した.
HI-UX/Mには以下の特長があった.

項目 内容
大規模システムへの対応
  • 多重仮想記憶をサポートし,1プロセス(タスク)あたり16MBの記憶領域を確保.
  • 一時ファイルの入出力を高速化するバーチャルI/O機能.
  • VMS下で動作し,他のVOS系OSと共存可能.
  • 文書印刷用の出力装置として高速・高印字品質の日立レーザビームプリンタサポート.
優れた操作性の実現
  • BSD版のコマンドインタプリタ"Cシェル"サポート.
  • エディット,電子メール,ファイル複写等はマルチウィンドウ画面でメニューガイダンス等で実行可能.
容易なシステム開発・運用
  • 80186/286およびMotorola 68000/68010用のCクロスコンパイラをサポート.
  • VMSおよびHI-UX/Mシステムの自動立上げ/終了機能.
ネットワークへの対応
  • 2050ワークステーションとのファイルおよびメール交換が可能.
  • TCP/IPサポートでイーサネット上の他のOSとの通信が可能.
XMAP EAオプション
  • XMAPへ付加することで,DCCMIIの下での拡張アドレス領域用のマップの生成,制御を実現する.