【東芝】 TOSBAC-3100用ソフト

東芝は,1961年にTOSBAC-3100用アセンブラSIP-Tを開発した.電子協が東大森口教授に委託して作成していた,NEAC2203HITAC301用アセンブラSIPを参考にして開発した.磁気ドラムを主記憶に採用していたTOSBAC-3100向けに,命令語の配置を最適化して実行時の計算速度を確保するための機能を組み込む必要があった.

なお,TOSBAC-3100用のソフトとして,翌1962年には,IBM650のアセンブラSOAPを参考にした新たなアセンブラを早稲田大学電算室新沢助教授のグループに委託して開発し,SOAPと名づけた.

同じく1962年に,早稲田大学電算室中島,岩崎両教授に委託し,ALGOLコンパイラ(WALT)を開発した.