内田洋行のビジネスパソコンUSACカマラード(1982年発表)の後継機として卓上型オフィスコンピュータUSACニュー・カマラードが1984年5月にUSAC2001シリーズと同時に発表された.
ニュー・カマラードは,スタンドアロンオフコンとしての機能とUSAC2001シリーズのインテリジェントワークステーション(発表当時ワークステーションとしての呼称はUSAC 230)としての機能を両立させたことを最大の特長としている.スタンドアロンオフコン機能として,販売業務などの業務処理と文書作成/表計算などのOA処理の2つを同時に実行,さらにその2つの処理画面をワンタッチ操作で切り替えることを可能にするなど優れた使いやすさと作業性を実現した.また,USAC2001シリーズをホストコンピュータとしてネットワークで接続し,ニュー・カマラード(USAC 230)のOA処理ソフトウェアで作成したデータをホストコンピュータに格納,共有したり,ホストのプログラムをニュー・カマラードで分散開発を可能にするなど,クライアント・サーバシステムの先駆けともいえる垂直分散処理システムを実現した.
1986年5月に,基本コンセプトを継承し,CPUの高速化,小型化を図ったカマラードS,L,R(*1)を上位オフコンUSAC2001 VHシリーズと同時に発表し,1988年10月には,カマラードIII S,L,R(*1)を上位オフコンUSAC2001マネージャーシリーズと同時に発表し,カマラードシリーズとして発展させていった.
*1:S,L,RのSはスタンドアロンタイプ,Lはローカルワークステーションタイプ,Rはリモートワークステーションタイプを表す.
機種名 |
ニュー・カマラード (USAC 230) |
カマラードS,L,R (カマラードII S,L,R) |
カマラードIII S,L,R (同小型モデル) |
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発表時期 | 1984年5月 |
1986年5月 (1987年10月) |
1988年10月 (1989年5月) |
CPU | i8086 8MHz | i80286 8MHz |
i80286 8MHz (i80386SX 16MHz) |
最大主記憶容量 | 1MB | 1MB | 2MB |
最大ディスク容量 | 40MB |
43MB (II:86MB) |
86MB |
内蔵フロッピィディスク | 5/8インチ 1〜2台 | 5/8インチ 1〜2台 |
5インチ 1〜2台 (3.5インチ 1〜2台) |
最大回線数 | 2回線 | 2回線 | 2回線 |
その他 |
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