【日本電気】 紙テープ穿孔タイプライタ

日本電気は1958年9月,紙テープ穿孔タイプライタをNEAC-2201他に搭載した.

同社最初の電子計算機NEAC-1101では当初は入出力装置には既成の技術で入手し得るものとして,紙テープの読取機として6単位多線式局内送信機(600字/分)を,出力装置のプリンタとして6単位多線式局内受信機(375字/分),出力パンチとして6単位多線式局内受信穿孔機(600字/分)を使用した.その後,テーブル型の入出力装置である紙テープ穿孔タイプライタを開発し,同社最初の商用機であるNEAC-2201等に搭載した.

紙テープ穿孔タイプライタはその後,改良小型化され卓上型のNEAC-WRITERとして,NEAC-2204等に搭載された.NEAC-WRITERはその後改良が続けられ紙テープ穿孔タイプライタの主力機種となった.

NEACシステム用入出力紙テープ穿孔タイプライタの諸元
装置名 紙テープ穿孔タイプライタ NEAC-WRITER
穿孔速度 600字/分 700字/分 1,000字/分
印字速度 400字/分 500字/分 560字/分
接続システム NEAC-2201 NEAC-1102 NEAC-1103 NEAC-2204
システムの完成時期 1958年9月 1958年11月 1960年 1961年9月

 
紙テープ穿孔タイプライタNEAC-WRITER
(机上の タイプライター+リーダ(箱状)+ライタ(箱状)のセット)
(「日本の電子計算機」1963年版 (日本電子工業振興協会)より引用)