富士通・パナファコム(現PFU)の32ビットスーパミニコン.1987年4月に,オープンカルチャへの対応,プライスパフォーマンスの向上および性能レンジの拡大を狙って,富士通からFACOM A(エース)シリーズ,パナファコムからPANAFACOM Aシリーズそれぞれ7機種が発表された.これらは,ブランド名が異なるだけで,まったく同じ製品である.このAシリーズは,従来のPANAFACOM U-1000シリーズとFACOM/PANAFACOM S-3000シリーズの2系統のミニコンをUNIXカルチャのOSで1シリーズとして統合したものである.最下位機種の「A-30」から最上位機種の「A-600」までの7機種(A-30,A-50,A-70,A-300,A-400,A-500,A-600)で構成.科学技術計算比で約40倍の性能レンジを持ったフルラインアップにより,利用分野の拡大および多様化へのきめ細い対応を図った.この Aシリーズは,小型化・低価格化を重視したコンパクトA(エース)と性能を重視したスーパーA(エース)の2つのグループに分けられる.