公開日:2003年5月13日
最終更新日: 2023年8月29日
OASYS Lite(オアシスライト)は,富士通の業界初のポータブル日本語ワードプロセッサで,1984年5月に発表された.従来機のMy OASYS2は,重量11.9Kgであったが,このOASYS Liteでは,キーボードとプリンタを一体化し,大幅に小型化・軽量化(重量3.5kg)・低価格化を図った.本機は,以下の特徴を有した.
- (1)最新の高集積半導体技術により小型化・軽量化を図るとともに,省電力化を図り乾電池(単1×4本)による駆動を日本語ワードプロセッサで初めて実現(乾電池を含め3.5kgの軽さ)
- (2)OASYSシリーズで実績のある親指シフトキーボード,対話式かな漢字変換方式を採用
- (3)8字×1行の液晶ディスプレイ表示
- (4)約4万語の豊富な辞書を装備
- (5)日本語に加え,英,独,仏,スペイン語に対応
- (6)新開発の音の静かな24ドット熱転写プリンタを本体に一体組み込み
- (7)文書のメモリバックアップ機能を搭載(電源オフにしてもA4判約2ページを記憶)
- (8)外部記憶装置としてバブルメモリ(オプション,最大A4判×40ページ格納)を採用
1985年7月には,文節変換機能を搭載した日本語ワードプロセッサでは最も低価格なOASYS LiteSが発表された.
機種 | OASYS Lite | OASYS Lite S | |
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発表時期 | 1984年5月 | 1985年7月 | |
タイプ | プリンタ一体型 | ||
入力方式 | 対話式かな漢字自動変換方式,文節入力,最新使用優先学習方式(保存機能付) | ||
キーボード | 親指シフトキーボード | 親指シフトキーボード,五十音配列マスクにより五十音キーボードに変身 | |
表示 | 種類 | 液晶ディスプレイ | |
文字数 |
8字×1行 (文字構成:24×24ドット) |
8字×1行 (文字構成:16×16ドット) |
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文書 | 本体内 | A4判 2ページ | 2,400字(40字×60行) |
外部記憶 |
カセットテープ:A4×40ページ(C-30) バブルカセット:A4×40ページ |
カセットテープ:A4×40ページ(C-30) | |
単語辞書 | 一般単語:約40,000語,ユーザ登録語:約200語 | ||
プリンタ |
24ドット,熱転写, 印刷速度8字/秒 |
16ドット,熱転写, 印刷速度13.8字/秒 |
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重量 | 3.5kg(乾電池含む) | 2.6kg(乾電池含む) | |
電源 | 乾電池駆動(単1×4本)またはAC100V |
(注)上記の諸元は発表時のもので,その後の改良で変更されている場合がある.