富士通の日本語ワードプロセッサで,1982年5月に発表された.このMy OASYS(マイオアシス)は,フロッピィディスクを1台とするとともに9インチのCRTディスプレイの採用により小形化と低価格化を図り,初めて100万円をきった.本体の上にプリンタ(16ドット)を搭載でき,本体,キーボードおよびプリンタを合わせても19kgという軽さを実現した.また,この機種の販売活動として,日本語ワードプロセッサの代わりにワープロという言葉を使用した積極的な宣伝が行われた結果,この年(1982年)に「ワープロ」という言葉が定着した.本機は,積極的な宣伝と,価格が従来機の半額ということもあり,同社をワープロのトップメーカにする原動力となった.
My OASYSの操作は,上位機OASYS 100,100Jとほとんど同じで,また,OASYS 100Jとは文書フロッピィの互換性が高く,My OASYS で作成した文書をOASYS 100Jの24ドットプリンタを使って,より高品質に印刷することができた.
1983年4月には,さらに小形の6インチCRTディスプレイを採用して,さらに小形化・低価格化を図ったMy OASYS2が発表された.
機種 | My OASYS | My OASYS2 | |
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発表時期 | 1982年5月 | 1983年4月 | |
入力方式 | 対話式かな漢字変換方式 | ||
ディスプレイ | 画面サイズ | 9インチグリーンCRT | 6インチグリーンCRT |
表示文字数 | 560字(40字×14行) | ||
キーボード | 親指シフトキーボード | ||
フロッピィディスク | 5インチ 1台,5インチ1台増設可 | ||
プリンタ |
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外形寸法(W×D×H)と重量 | 本体 | 400×348×250mm,9.1kg | 360×286×140mm,5.8kg |
キーボード | 400×217×62mm,1.6kg | 350×175×37mm,1.1kg |
(注)上記の諸元は発表時のもので,その後の改良で変更されている場合がある.