1990年5月,日本電気は,ノート型パソコン98NOTEの上位機として,98NOTE SXを発売した.98NOTE SX は,フロッピーディスクモデルのPC-9801NSと固定ディスクモデルのPC-9801NS-20であり,日本でノート型パソコンとして初めて32ビットマイクロプロセッサを搭載したことを最大の特長としている.
特長 | ||
1) | CPUにクロック周波数12MHzの386SXを採用しているため処理速度は98NOTEに比べて約2倍に向上している.また,日本語MS-WINDOWS/386などの32ビット対応のソフトウェアも使用できる. | |
2) | 固定ディスクモデルでは,容量20メガバイトの2.5インチ固定ディスク装置を内蔵しているため,大量データの高速処理が可能であり,複数のアプリケーションソフトウェアを効率よく運用できる. | |
3) | フロッピーディスクモデルおよび固定ディスクモデルとも,1メガバイトの3.5インチフロッピーディスク装置1台とフロッピーディスク装置1台分に相当する1.25メガバイトのRAMドライブを内蔵しているため,フロッピーディスク装置を2台内蔵したモデルと同様の使い方ができる.また,RAMドライブを使用しない場合には,RAMドライブ用のメモリを1メガバイトのユーザズメモリとして使用できる. | |
4) | 4メガビットDRAMの採用,薄型のフロッピーディスク装置,ディスプレイ,キーボードや小型2.5インチ固定ディスク装置の採用により,重量がフロッピーディスクモデルで2.8kg,固定ディスクモデルで2.95kgと大幅な軽量化を実現している. |