世界で初めてCD-ROMドライブを標準搭載した富士通の32ビットハイパーメディアパソコン.1989年2月に,楽しさ・使いやすさ・実用性を追求した32ビットパソコンとして発表された.本機は以下の特徴を持つ.
- (1)大容量540MBのCD-ROMドライブ標準装備
 - 大容量のプログラムやデータが無理なく提供できるとともに,音やイメージも一緒に格納できるので従来にない,高速・高品質・大容量のアプリケーションの世界が実現できる.
 - (2)FM77AVで蓄積したAV機能一層充実させ,表現力あふれる強力なAV機能を搭載
 - (3)高性能32ビットCPU 80386(16MHz)を採用
 - (4)容易な操作性を実現
 - アイコンや図形をベースとしたGUI(Graphical User Interface)の採用とマウスによるポインティング指示だけで操作を可能とし,初心者でも簡単にパソコンを利用できるようにした.
 - (5)Towns OSによる4ギガバイトのリニアメモリアドレス空間を実現
 - MS-DOSでは32ビット80386を使っても64KBのセグメントの壁を意識しながら1メガバイトまでのメモリしかアクセスできない.そこで,Towns OSは,MS-DOSに386DOS-Extenderを組み合わせて,4ギガバイトのリニアメモリアドレス空間を利用可能とした.これにより,プログラミングが容易となり,従来にない,楽しくて使いやすいソフトウェアが豊富に開発された.
 - (6)日本語MS-DOS V3.1エミュレータにより,FM Rシリーズのアプリケーションの利用を可能とした
 


