【東芝】 V-7000シリーズ

公開日:2003年5月13日
最終更新日: 2023年6月22日

1987年に東芝が発売した32ビットアーキテクチャによる多目的コンピュータで,まずV-7050,V-7060,V-7070の3モデルが発売され,その後1988年4月には,下位モデルのV-7040とV-7030が発売された.V-7000シリーズは,分散処理コンピュータ「DPシリーズ」とOAプロセッサ「Qシリーズ」のアーキテクチャを統合し,シリーズ統一化を行ったもので,主な特長は以下のとおり.

(1)最大256キロバイトのキャッシュメモリ
(2)2万ゲートCMOS LSI採用(1987年には10万ゲート CMOS LSIとなる)
(3)高速ディスクコントローラ(転送速度 2.4メガバイト/秒)の採用
(4)リレーショナルデータベース「RDB/V」サポート
(5)V-7000シリーズ,DPシリーズQシリーズによる分散処理を可能とするVNETサポート
(6)OSI/FTAM・MHSサポート
(7)ソフトウェア開発支援機能のサポート
- ソフトウェア統合開発支援環境「MYSTAR」
- 仕様書からプログラムを自動生成する「SPCLAN」
- 検査網羅度測定機能
- 各種オンラインシミュレータ
(8)充実したOAサブシステム群
- 複合文書処理  「OAEDITOR」
- 日本語文書作成 「OAJDES」
- 作表計算    「OACALC5」
- グラフ処理   「OAGRAPH5」
- 作図      「OADRAW」
- 電子メール   「OAMAIL」
V-7000シリーズ仕様(1987年4月時点)
  V-7030 V-7040 V-7050 V-7060 V-7070
CPU数 1 1 1 1 2
主記憶 3MB〜15MB 3MB〜19MB 3MB〜23MB 5MB〜29MB 7MB〜43MB
筐体サイズ(W×D×H)
(cm)
45×80×70 60×80×100 105×80×100 105×80×100
補助記憶装置 HDD 280MB〜2.2GB 280MB〜3.3GB 378MB〜8.2GB 756MB〜13.5GB 756MB〜13.5GB
半導体ファイル
MT カートリッジMT(1/4” 140MB) 縦型MT(GCR:1600bpi,6250bpi)
水平型MT(PE:1600bpi GCR:1600bpi,6250bpi)
光ディスク装置 最大1台 最大2台 最大4台 最大6台
入出力機器 プリンタ 漢字SP(63/75/100/135CPS) LP(240/400/800LPM)
漢字LP(200/360LPM)ページプリンタ(最大20枚/分,1250LPM)
イメージ関連 スキャナ,プリンタ
OCR OCR-V395, V595, V3030, V3050
ワークステーション 最大64台 最大96台 最大128台 最大192台 最大224台
通信回線 最大16回線 最大32回線 最大64回線 最大96回線 最大96回線

  
TOSHIBA V-7000シリーズ最上位機V-7070