【三菱電機】 MELCOM84

国産初のマグネティックレジャ(磁気元帳)装置を装備したオフコンであり,MELCOM83をベースに三菱電機が開発し,1970年に発表された.基本仕様はMELCOM83と同じである.

磁気元帳は,単票の裏に印刷した磁気ストライプに520桁のデータ(記憶方式は1語6桁〜12桁の半可変長)を記録でき,元帳の残高・累計はもとより挿入・排出・記帳ライン合わせなど必要な元帳処理を迅速に行えた.元帳の送り速度は254mm/秒,4種(挿入,排出,スペースアップ,スペースダウン)のコントロールキーや最終行検出装置を持ち,水平垂直のパリティ・チェックを行っていた.

MELCOM84は,欧州へ輸出し英独仏で広く使用された.


  
MELCOM-84