全面的にモノリシックIC（三菱モレクトロン）を採用し，営業の伝票発行・管理業務，人事・経理の給与・会計業務など，ビリングからデータ・プロセッシングまでの全業務向けに三菱電機が開発し，1969年に発表したオフコンである．
主記憶には，最大1,000語（6,000バイト）でアクセス時間10msの磁気ディスク装置を採用し，多項目の分類集計や多種類の業務処理を容易にした．さらに，外部記憶装置として，10,000語（60,000バイト）でアクセス時間20msの磁気ディスク装置を接続することにより，デイリー作業と同時にファイル・メンテナンスを行うことができた．
原始データは，カードなどに変換することなく，データ・キーボード（テンキー）からダイレクトにインプットできるので，能率的に業務処理を行うことができた．
またオンライン用ターミナル・コンピュータとしても使用できるように設計されており，国内最高速の20字／秒のカナ文字プリンタを採用し，紙テープ・リーダ，紙テープ・パンチも20字／秒と，バランスの取れた処理を可能とした．
