【富士通】 F6458テープライブラリ装置

FF6458は,IBM3480/3490互換のテープ媒体を採用した中型テープライブラリ装置であり,1998年7月に出荷が開始された.同社には,IBM3480互換テープ媒体を採用した磁気テープ装置として,既にF6455テープライブラリ装置(1989年4月出荷),F6457テープライブラリ装置(1995年7月出荷)があった.F6458テープライブラリ装置は,F6455の後継機として,設置効率改善要求に対応すべく,小型テープドライブの採用とカートリッジテープの収納効率を高めるため開発された装置である.本装置は以下の特徴を有した.

(1)最大6,059巻のカートリッジテープを収納,ライブラリ当たり最大4.8テラバイト(非圧縮時)のデータの格納が可能
(2)IBM3480互換 18トラックカートリッジテープとIBM3490互換 36トラックカートリッジテープの装置を搭載可.カートリッジ当たり最大800メガバイトのデータ記録が可能
(3)最大16台の36トラックカートリッジテープ装置の搭載が可能
(4)カートリッジテープの投入・排出機構を有しており,同時に12巻の投入排出が可能
(5)12巻マガジン10個により構成される120巻の大量投入排出機能を有する
F6458テープライブラリ 諸元
  F6458テープライブラリ装置 (参考)
F6455テープライブラリ装置
出荷時期 1998年7月 1989年4月
最大記録容量(非圧縮時) 430GB–4.8TB 135–1,056GB(*1)
最大収納可能カートリッジテープ数 537 – 6,059 658 – 5,152
カートリッジ運搬時間 平均16s 平均10s
テープロード/アンロード時間
( )内は2倍長テープ使用時
13s(17s)/− 平均各11s
データ転送速度 3.0MB/s 3.0MB/s
構成機器 基本コンポーネント FACOM6472
磁気テープ装置
FACOM6470
磁気テープ装置
テープ装置 2 – 16 4,8,12,16
制御装置 1 – 16 2,4
選択機構
(アクセッサ)
1/2台 2台
機器構成の種類 62種 20種
接続チャネル数 最大16チャネル
(制御装置当たり最大6チャネル)
最大24チャネル
(制御装置当たり最大6チャネル)
備考
  • 各10巻の投入排出連続処理機能
  • 120巻の大量投入排出機能
  • バーコードによるボリューム通番機能
  • 10巻(オプションにより最大90巻)の投入排出連続処理機能
  • バーコードによるボリューム通番機能
*1: 最大の値は,装置の構成によって異なる
 
F6458テープライブラリ装置F6458テープライブラリ・マガジン