【富士通】 F6457テープライブラリ装置

F6457は,IBM3480/3490互換のテープ媒体を採用した中型テープライブラリ装置であり,1995年7月に出荷が開始された.同社には,IBM3480互換テープ媒体を採用した磁気テープ装置として,既にF6455テープライブラリ装置(1989年4月出荷),F6456テープライブラリ装置(1992年9月出荷)があった.F6457テープライブラリ装置は,超大規模システムのテープ運用自動化要求に対応すべく,大幅な容量の拡大を目指して開発された装置である.本装置は以下の特徴を有した.

(1)最大48,508巻のカートリッジテープを収納,ライブラリ当たり最大38.8テラバイト(非圧縮時)のデータの格納が可能
(2)IBM3480互換 18トラックカートリッジテープとIBM3490互換 36トラックカートリッジテープの装置を搭載可.カートリッジ当たり最大800メガバイトのデータ記録が可能
(3)最大64台の36トラックカートリッジテープ装置の搭載が可能
(4)カートリッジテープの投入・排出機構を有しており,同時に12巻の投入排出が可能
(5)504巻の大量投入排出機能を有しており,18巻単位のマガジンで投入排出が可能
F6457テープライブラリ装置 諸元
  F6457テープライブラリ装置 (参考)
F6455テープライブラリ装置
出荷時期 1995年7月 1989年4月
最大記録容量 1.8TB – 38.8TB 135–1,056GB(*1)
最大収納可能カートリッジテープ数 2330 – 48,508 658 – 5,152
カートリッジ運搬時間 350マウント/h 平均10s
テープロード/アンロード時間
( )内は2倍長テープ使用時
15s(18s)/
15s(17s)
平均各11s
データ転送速度 3.0MB/s 3.0MB/s
構成機器 基本コンポーネント FACOM6476
磁気テープ装置
FACOM6470
磁気テープ装置
テープ装置 8 – 64 4,8,12,16
制御装置 2 – 32 2,4
選択機構
(アクセッサ)
1/2台 2台
機器構成の種類 267種 20種
接続チャネル数 最大192チャネル
(制御装置当たり最大6チャネル)
最大24チャネル
(制御装置当たり最大6チャネル)
備考
  • 12巻の投入排出連続処理機能
  • 504巻の大量投入排出機能
  • バーコードによるボリューム通番機能
  • 10巻(オプションにより最大90巻)の投入排出連続処理機能
  • バーコードによるボリューム通番機能
*1: 最大の値は,装置の構成によって異なる
  
F6457テープライブラリ装置