【富士通】 F6456テープライブラリ装置

F6456は,IBM3480互換のテープ媒体を採用した富士通の中型テープライブラリ装置であり,1992年9月に出荷が開始された.同社には,IBM3480互換テープ媒体を採用した磁気テープ装置として,既にF6455テープライブラリ装置(1989年4月出荷)があった.F6456テープライブラリ装置は,運用の自動化要求の高まりから,中小規模のシステム用として開発された小型テープライブラリである.本装置は以下の特徴を有した.

(1)1筐体 約1平米の小型テープライブラリで,設置が非常に容易
(2)IBM3480互換 18トラックカートリッジテープ装置を搭載.カートリッジ当たり最大200メガバイトのデータ記録が可能
(3)315巻のカートリッジテープを搭載,ライブラリ当たり65ギガバイト(非圧縮時)のデータの格納が可能
(4)カートリッジテープの投入・排出機構を有しており,同時に10巻の投入と15巻の排出が可能
(5)大量投入排出機能を有しており,35巻単位で投入排出が可能
F6456磁気テープ装置 諸元
  F6456テープライブラリ装置 (参考)
F6455テープライブラリ装置
出荷時期 1992年9月 1989年4月
最大記録容量 65GB 135–1,056GB(*1)
最大収納可能カートリッジテープ数 315 658 – 5,152
カートリッジ運搬時間 マウント:10s
アンマウント:12s
平均10s
テープロード/アンロード時間 平均8s/7s 平均各11s
データ転送速度 3.0MB/s 3.0MB/s
構成機器 基本コンポーネント FACOM6472
磁気テープ装置
FACOM6470
磁気テープ装置
テープ装置 2,4 4,8,12,16
制御装置 1,2 2,4
選択機構
(アクセッサ)
1台 2台
機器構成の種類 2種 20種
接続チャネル数 最大4チャネル
(制御装置当たり最大2チャネル)
最大24チャネル
(制御装置当たり最大6チャネル)
備考
  • 10巻の投入と15巻の排出連続処理機能
  • 35巻の大量投入排出機能
  • バーコードによるボリューム通番機能
  • 10巻(オプションにより最大90巻)の投入排出連続処理機能
  • バーコードによるボリューム通番機能
*1: 最大の値は,装置の構成によって異なる
  
F6456テープライブラリ装置