A-6541は日立製作所が1998年7月に発表した,大規模オープンシステム対応の高可用性・高性能化・高信頼性を実現したディスクアレイサブシステムである.ディスクアレイ装置の心臓部であるディスクアレイコントローラを一新し,高性能プロセッサや大容量キャッシュメモリの採用などにより,従来機A-6533に比べて約3倍のランダムアクセス性能向上と,最大2.1テラバイト(専用ラック搭載時)の大容量化が実現された.また,ホスト接続ポート数を増やして,大規模クラスタシステムを構成する場合でも,接続容易性の向上と低コスト化が実現した.主要交換部品のオンラインメンテナンスや,各種設定,障害監視,保守情報提示などの管理機能を充実させ,ディスクアレイ装置の可用性と信頼性がさらに向上した.
この装置は以下の特徴を持つ.
- (1)プロセッサ高速化,キャッシュ容量拡大(最大2ギガバイト/コントローラ)により,ランダムI/O性能を約3倍,シーケンシャルI/O性能を約2.5倍に高性能化.
- (2)ホストインタフェースとして,Ultra-SCSI,ファイバーチャネルに加えてUltra-2 SCSIを新たにサポート.最大データ転送速度80メガバイト/秒を可能にした.
- (3)ホストインタフェースポート数を増やし,SCSIで最大8台,ファイバーチャネルで最大4台のサーバをディスクアレイ装置にダイレクトに接続することが可能(ラックマウント筐体).
- (4)スペアディスク搭載台数を2台に引き上げ(ラックマウント筐体),ダイナミックスペア機能との併用によりで,より一層のサブシステム高信頼化を図ることが可能.
筐体タイプ | キャビネット | 縦型ラックマウント | 横型ラックマウント | 単体 | ラック 搭載 |
単体 | ラック 搭載 |
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型名 | A-6541-CK | A-6541-RK | RKx2台 | A-6541-RKY | RKYx4台 |
ホストインタフェース | ファイバーチャネル,Ultra-2 SCSI,Ultra SCSI | ||||
ディスクドライブ | 4.1GB/8.7GB/17.8GB/35.7GBディスク | サブシステム容量 | 8.3〜572.2GB | 16.6〜858.4GB | 最大 1716,8GB |
16.6〜858.4GB | 最大 3433.6GB |
キャッシュ容量 | 32〜1024MB | 32〜2048MB | 最大 8GB |
32〜2048MB | 最大 16GB |
外形寸法(WxDxH)mm | 375x715 x700 |
482x715 x700 |
596x996 x1606 |
751x675 x440 |
900x800 x1980 |