【富士通】 F6429磁気ディスク装置

F6429磁気ディスク装置は,ドライブとしては5インチ型HDDと,高密度技術の採用により,大容量化に加えて,省スペース,省電力を実現し,1994年7月に出荷された.

F6429はF1700B/Sファイル制御装置に接続してシステムを構成し,サポートする3種類の論理ボリューム容量(1,260 メガバイト, 1,890メガバイト, 2,835メガバイト)に対応してF6429GA, F6429HA, F6429KAの3種類のモデルがある.

(注1) F1700ファイル制御装置は,F6429磁気ディスク装置の効率的な運用を可能にするファイル制御装置である.大型システム向けのF1700B型と小中規模構成用のF1700S型の2タイプがある.


F6429磁気ディスク装置の装置あたりの最大記憶容量はF6429GA型で40ギガバイト, F6429HA型で60ギガバイト, F6429KA型で90ギガバイトを実現した.設置面積および消費電力の面では32ドライブ構成比較で,一世代前のF6427Hに対し設置面積で1/2, 消費電力で1/3を実現した.


F6429磁気ディスク装置 諸元
  F6429GA型 F6429HA型 F6429KA型
出荷時期 1994年7月
容量 装値あたり 基本: 5.04 GB
最大:40.32 GB
基本: 7.56 GB
最大:60.48 GB
基本:11.34 GB
最大:90.72 GB
ドライブエンクロージャ 1,260 MB1,890 MB2,835 MB
増設単位 4ドライブエンクロージャ単位
トラック容量 47,476 byte
データ転送速度 4.5 MB/s
平均ポジショニング時間 10 ms12 ms12 ms
平均回転待ち時間 6.9 ms
データ形式 CKDバリアブル
デバイスクロスコール 4パス

F1700ファイル制御装置 諸元
  F1700S F1700B
データ転送速度 電気チャネル 3.0 MB/s,4.5 MB/s
光チャネル 6.0 MB/s,9.0 MB/s
接続チャネル数   4,8  8,16,24,32
同時動作可能なチャネル数   2,4  4,8,12,16

  
F6429磁気ディスク装置