東京大学では1960年に大型高速のパラメトロン計算機PC-2を開発した.東大理学部高橋研究室がパラメトロン計算機PC-1の開発成果に基づき開発したもので,励振周波数を6MHzに高めてクロック周波数をあげ,48ビット/語(12ビット指数,36ビット仮数)の浮動小数点演算回路,高速アドレス計算回路を装備した.約13,000個のパラメトロンを使用.クロック周波数としては100KHzを目標としたが,実際には60KHz程度であった.主記憶には2周波フェライトコア方式が用いられた.PC-2はパラメトロン計算機として最大,最高速のものである.PC-2は富士通信機製造(現富士通)で製作され,FACOM 202の名称でも販売された.
PC-2は現在国立科学博物館に保存されている.