沖電気は,1966年にオフィスコンピュータの前身として小型事務用電子計算機OKIMINITACシリーズを発表し,その後1976年に本格的なオフィスコンピュータとしてOKITACsystem9を開発発表した.OKITACsystem9にはBOSと呼ばれるオペレーティングシステムが搭載されていた.BOSはBusiness Oriented Systemの略であり,ハードディスクをベースにしたBOS/D,フロッピーディスクをベースにしたBOS/Fの2系統が存在した.BOSはCOBOLだけでなく簡易言語プログラミングであるBPLが用意されていた.周辺機器のペンタッチをサポートするなどの改良が加えられ,1980年に漢字データがサポートされ,アプリケーションの開発が容易となった.
BOSは1982年に会話性能を重視したCROSに発展し,アプリケーションの運用,プログラムの開発の双方の機能を持つ多目的なリアルタイムシステムとなった.