超大型汎用機のプロセッサグループで,M-680H,M-682H,M-683H,M-684HにエントリモデルのM-680Dを加えた4機種からなる.
M-680Hは,従来のM-280Hと比べて事務処理で2〜2.5倍,科学技術計算で2〜3倍で,汎用機としては当時世界最高速のクラスであった.超高集積の半導体をはじめ最新の実装技術や論理方式技術の開発によって,真の"ALL LSIマシン"を実現した他,パイプライン制御の高度化,高速演算機構,高速10進演算機能,高速バッファ記憶,大容量ワーク記憶を設けた3階層の記憶構成が超高速処理を可能にした.また競合他社の同一クラスのマシンでは唯一の空冷方式.
M-682Hは,2台の命令プロセッサを持つダイアディックプロセッサで,M-680Hに対して約1.7〜1.9倍の処理能力を持つ.
M-683Hは,3台の命令プロセッサより構成.また,プロセッサの主要機構が2重化されているため,可用性の高い運転ができる.
M-684Hは,4台の命令プロセッサより構成.また,M-683Hと同様,プロセッサの主要機構が2重化されている.
また,これらの改良モデルとして,M-680プロセッサグループEモデルがある.
M-680D | M-680H | M-682H | M-683H | M-684H | |
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命令プロセッサ台数 | 1 | 2 | 3 | 4 | |
バッファ記憶容量 | 128KB | 256KB | 256KB×2 | 256KB×3 | 256KB×4 |
主記憶容量 | 32〜512MB | 64〜512MB | 128〜512MB | ||
チャネル数 | 16〜64 | 32〜64 | 48〜128 | 64〜128 | |
発表時期 | 1986年5月 | 1985年3月 | 1986年5月 |