HITAC M-200シリ-ズは,Mシリ-ズ初期のM-180, M-170などの後継機として,より改善された性能価格比と最新機能の実現を目的として開発された汎用機である.
上位機種のM-280H,M-260Hでは,M-200Hで培われた技術を基盤に,世界最高レベルのロジック・イン・メモリ,4キロビット・7nsの高速バイポ-ラメモリ,550/1500ゲ-トのLSI,18層の集積度を上げたプラッタなどの新技術開発によって,高性能・高機能化を実現.優れたコストパフォ-マンスから欧米へも数多く輸出され高い評価を得た.また,M-280Hでは科学技術計算用として高速演算機構,内蔵アレイプロセッサが搭載された.
M-280HはM-180の約3.5-4倍の処理能力を持つ.M-280DはM-280Hの約1/1.3倍の処理能力を持ちM-280Hへのフィ-ルドアップグレ-ドが可能である.M-260HはM-170の約3.5-4倍の処理能力を持つ.M-260KはM-260Hの約1.3倍,M-260DはM-260Hの約1/1.4倍の処理能力を持ち,M-260DからM-260H,M-260Kへ,M-260HからM-260Kへのフィ-ルドアップグレ-ドが可能である.これに下位機種に当たるM-240D,M-240H,M-220D,M-220H,M-220Kを加え,Mシリ-ズに新しいファミリ-を形成した. M-220D/220H/220Kのプロセッサグル-プ内では,設置場所での上位モデル移行(フィ-ルドアップグレ-ド)が可能である.
M-220D | M-220H | M-220K | |
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CPU台数 | 1 | 1 | 1 |
主記憶容量 | 1-8MB | 1-8MB | 2-8MB |
バッファ記憶容量 | − | − | − |
チャネル数 | 3-5 | 3-5 | 3-8 |
発表時期 | 1983年3月 | 1982年6月 | 1983年3月 |
M-240D | M-240H | |
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CPU台数 | 1 | 1 |
主記憶容量 | 2-16MB | 2-16MB |
バッファ記憶容量 | 64KB | 64KB |
チャネル数 | 3-8 | 5-8 |
発表時期 | 1983年3月 | 1982年6月 |
M-260D | M-260H | M-260K | |
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CPU台数 | 1 | 1 | 1 |
主記憶容量 | 8-32MB | 8-32MB | 8-32MB |
バッファ記憶容量 | 32KB | 64KB | 64KB |
チャネル数 | 8-32 | 8-32 | 8-32 |
発表時期 | 1983年2月 | 1981年10月 | 1983年2月 |
M-280D | M-280H | |
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CPU台数 | 1-4 | 1-4 |
主記憶容量 | 16-64MB | 16-64MB |
バッファ記憶容量 | 64KB | 256KB |
チャネル数 | 8-32 | 8-32 |
発表時期 | 1983年2月 | 1981年2月 |
M-220Hの後継機であるM-220Xモデルはニューメディア時代の統合OAシステムを実現するコンピュータシステムとして開発された.M-220DX/HX/KX/LXの4モデルより構成され設置場所で上位機種へ移行(フィールドアップグレード)することができる.
主要論理回路に1,500ゲート/チップの高速高密度LSIをまた周辺制御回路に回路速度,消費電力のすぐれた24,000ゲート/チップCMOSゲートアレイLSIを採用した他,256Kビット/チップDRAMの主記憶装置を採用するなど,LSI化により信頼性を向上させ,省スペース,省電力を実現した.さらに専用コンソールを不要にし,より省スペースを実現した.
M-220DX | M-220HX | M-220KX | M-220LX | |
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CPU台数 | 1 | |||
主記憶容量 | 4〜16MB | 8〜16MB | ||
最大チャネル台数 | 8 | |||
チャネルスループット | 8MB/s | 10MB/s | 12MB/s | |
発表時期 | 1985年10月 |