富士通のビジネス用32ビットワークステーション.1987年5月に,情報の戦略的活用とオフィスワークの改善という課題に応える製品としてビジネスワークステーションFACOM G-100シリーズ3機種(FACOM G-140/150/150A)が発表された.このG-100シリーズは,以下の特徴を持つ.
(1) | CPUとしてモトローラ社の高性能32ビットCPUを採用(G-140は16ビットのMC68010を使用) |
(2) | マルチユーザ・マルチジョブ機能の実現のためUNIX System Vをベースにした高性能OS「SX/G」を採用 |
(3) |
MMI(マンマシンインタフェース)を統一し操作性を向上 マルチウィンドウ/マルチプロセスを基本機能としてサポートしたSX/Gにより,この配下のソフトウェアは統一されたMMIのもとで容易な操作を実現 |
(4) | 多機能ビジネス用パソコンFACOM 9450シリーズのEPOCファミリを強化したEPOC-Gファミリによりオフィス業務の効率化を実現 |
(5) | ホストコンピュータ/オフィスコンピュータの端末機能や「システム統合アーキテクチャ」に基づいた密接な連携機能を提供 |
(6) | ホストコンピュータのアプリケーションを本ワークステーションで分散開発する機能の提供によるアプリケーションのトータル生産性を向上 |
その後,CPUの性能強化・内蔵ディスク容量拡大や装置の小型化を図ったモデルが提供された.その中で,特徴的なものに,軽量・小型化を図ったラップトップタイプのFACOM G-150LTがある.
FACOM G-140 |
FACOM G-150,G-150A |
FACOM G-150LT MODEL10,MODEL30 |
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発表時期 | 1987年5月 | 1989年5月 | |
CPU | MC68010 (10MHz) | MC68020 (16MHz) | MC68030 (16MHz) |
主記憶 | 3,4MB | 4〜8MB | 4〜8MB |
内蔵ディスク | 44〜119MB |
G-150: 44〜269MB G-150A:44x2〜238MB |
MODEL30:135〜405MB MODEL10: 60〜330MB |
表示機能 |
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OS | SX/G (UNIX System Vベース) |