ワープロとして初めて,フルカラーイメージスキャナを内蔵したカラー対応機種として,1995年10月,富士通から発表された.この他,フルカラーイメージスキャナを内蔵したモノクロモデルのOASYS LX-3500Tと普及版カラー対応機種としてOASYS LX-3300Cが同時に発表された.OASYS LX-3500CTは次の特徴をもつ.
- (1) 1670万色に対応したフルカラースキャナを内蔵
- 写真サービス版からA4サイズまでのカラー画像を読取り,カラーコピーも可能.
- (2) 高品質カラー&高速印刷のカットシートフィーダ搭載のプリンタを装備
- 新カラー印字方式SMDP (Semi Micro Dry Process)を採用し,従来の熱転写方式に比べ横縞が殆ど目立たず,1670万色フルカラーを毎秒233字の高速印刷を可能にした.
- (3) 抗菌処理されたキーボードとタッチペン
- 清潔さと安心を求める世のニーズの高まりに対応.
- (4) 充実したタッチ操作
- 指タッチによるパソコン通信,カラーコピー操作等に加え,「タッチ家計簿」や「タッチ健康グラフ」など日常生活での容易なワープロ利用を目指した.
- (5) 他社ワープロとOASYS間で文書の交換を可能にする文書コンバータをオプションで提供.
- 対応機種やソフトウェア:Rupo(東芝),文豪ミニ5(NEC),ワードパル(日立),ミニ書院(シャープ),キャノワード(キャノン),リポート(リコー),一太郎Ver.4 / Ver.5(ジャストシステム)
モデル名 | LX-3500CT | 参考 | |
---|---|---|---|
LX-3500T | LX-3300 | ||
発表時期 | 1995年10月 | ||
フルカラースキャナ | 内蔵1670万色対応 | 無 | |
ディスプレイ | カラーDSTN液晶(*1) | モノクロ | カラーDSTN液晶 |
タッチオペレーション | 有 | 無 | |
その他 | 抗菌処理されたキーボード/ペン |
(*1) DSTN (Dual scan Super Twisted Nematic): STNを改良した液晶の種類のひとつ.
TFT方式の液晶に比べ低コスト化を図りやすいとの特徴があった.