【東芝】 Rupo JW04N

Rupo JW04Nは,出先や移動中の使用を可能にした,A4サイズの小形・軽量ノートブック型ワープロで,1993年7月に発売された.外出先での使用を可能にするために,本体のコンパクト化以外にも,ニッケル水素電池や乾電池による駆動を可能とし,また,カード型モデムによる通信機能や,持ち運び可能な熱転写方式のパーソナルプリンタを提供した.

本体のサイズは,幅297×奥行き210×厚さ39.5mm,重さ1.8kgのA4ジャストサイズであり,従来機種と比べると,約20%の小型化,約30%の軽量化を実現した.電源は,AC電源以外にも,ニッケル水素電池(駆動時間7時間),アルカリ乾電池(単3×6本)も可能とし,携帯性の向上を図った.搭載されたICカードスロットにより,2400bpsで通信可能なカード型モデムを本体にそっくり収納することができ,ワープロ通信による文書の送受信はもとより,新聞・雑誌記事検索や企業情報検索などの商用DBサービスにもアクセスすることが可能であった.

一方,ワードプロセッサの本来の機能としても強化が行われた.たとえば,入力作業の効率化としては,ことばのつながりをAI用例として学習する「ニューロ学習」の採用,1,900社に上る「企業名辞書」の搭載,一度カタカナ変換を行った辞書にないカタカナ語を記憶する「未知語カタカナ変換」方式の採用などである.また,縦書き文書の表示では,縦書き表示を可能としたので,書式に応じたイメージでの文書編集が可能となった.

Rupo JW04Nの諸元・仕様
外形寸法等 幅297×奥行210×厚さ39.5mm,1.8kg
電源(連続動作時間) ACアダプタ使用時:AC100V 50/60Hz
アルカリ電池使用時:単3×6本(約8時間)
充電式ニッケル水素電池:DC7.2V 1100A/h(約7時間)
表示装置 バックライト付2Way白液晶
40字×20行(横書き),22字×26行(縦書き)
入力方式
全文まるごと変換
変換
変換単語数 381,000語(基本単語 97,300語,姓名 96,000語,企業名 1,900語,固有名詞 12,000語他),AI変換 400,000例
新語登録 2,000語
文書容量 長文書 48,000文字,通常文書 16,000文字
印刷機能 曲線スーパーアウトラインフォント(明朝体,ゴシック体)
その他機能 電子手帳,データ処理(表計算,グラフ,MS-DOSテキスト変換)

  
Rupo JW04N