1991年2月,日本電気より本体底面に内蔵された用紙トレイから,プリンタに用紙を自動的に供給できる「用紙オートローディング機構」を業界で初めて標準内蔵したラップトップ型パーソナルワープロmini5RCが発売された.
mini5RCは以下の特長を有していた.
- (1)本体底面に内蔵された用紙トレイからプリンタに用紙を自動的に供給できる「用紙オートローディング機構」を標準で内蔵,印刷作業を容易でかつ短時間に行うことができ,本体の収容性が優れていた.
- (2)表紙や題目などの定型をあらかじめ作成し,印刷しておくことにより,必要な内容だけを随時変更して印刷することができる「定型フォーム印刷機能」を内蔵しているため,効率的な印刷を行うことができた.
- (3)通常文字に加えて外字についても滑らかで美しい拡大文字を印字できる「アウトラインフォント生成機能」を有しており,高品質な印字が可能であった.本機能はオプションの教科書体や丸ゴシック体にも対応していた.
- (4)高速の16ビットCPU「V33」を採用,最大2.6行の同時印刷が可能な128ドットマルチラインプリンタを搭載,印刷データを先読みし印字ヘッドを効率的に動作させるダブルバッファを採用,3種類のモータを効率よく移動させるスーパクイック・リターン方式の採用などにより,高速印字を実現していた.
- (5)明朝体,ゴシック体,毛筆体の3書体を標準で装備しており,メリハリのある文書を容易に作成できた.
- (6)複数回使用することが可能なマルチタイムインクリボンカートリッジをサポートしており,ランニングコストを低減できた.