1998年10月,日本電気より快適使用環境の実現をめざし,高速CPUのV830を使用したJX-A500が発売され,JX-A300が11月にJX-A200が翌年1月にそれぞれ発売された.
A500では快適なインターネットを実現するために56kbps高速モデムを内蔵し,A500/A300では12.1型大型液晶をA200では10.4型液晶を搭載し,見やすい表示を実現していた.
各機種は,以下の特長を有していた.
- (1) 12.1型大画面カラー液晶を搭載し,大きな文字ときれいなカラー画像表示で快適に編集できた(A500/A300).
- (2) ハイグレードカラーインクリボンを使えば,はがきの文書面を2枚同時に印刷可能であった.年賀状など印刷枚数が多いときも,スピーデイーに美しく印刷できた(2枚同時はA500のみ).
- (3) 高速56kbpsモデムを内蔵しているので快適にインターネットなどの通信を行うことができた.
- (4) 7桁の郵便番号に対応し,郵便番号から地名を,地名から郵便番号を検索でき,住所録の5桁の郵便番号を一括して7桁に自動変換することもできた.
- (5) ハイグレードカラーインクリボンを使えば,従来比2倍の800dpiでフルカラーはがきやカラーコピーに再現できた(A200は400dpi).
- (6) A500は日本語ワープロで作った文書をファクシミリ送信できたほか,文書を内蔵スキャナで読み取って送信することもできた.またファクシミリ文書を受信することもできた.
- (7) A500はマイクとスピーカが内蔵されており,ワープロを使いながら電話ができた.ポケベル機能もついており,カタカナで入力すると,ダイヤルの文字ナンバーに変換しポケベルにメッセージ送信できた.