1995年10月,日本電気よりVGA仕様LCDと専用コントローラを搭載することでカラーモデルで256色表示,モノクロモデルで16階調表示を実現し,画面の見易さを改善し,さらにCPUに32ビットRISC型のマイクロプロセッサV810を採用し,編集,印刷の高速化を図り操作性を向上したJX5シリーズが発表された.
JX5シリーズはJX5300AC,5500AC,5700AC,5500AS,5300ASで構成され,以下の特長を有していた.
- (1)VGA対応,640×480ドットDSTNカラー液晶を採用することで,256色同時表示を可能にしカラー文書作成時の見やすさを格段に向上していた(5500AC/5700AC).
- (2)1本でバーコード機能とペン機能を備えたマジカルバーコード採用し,書式設定や色指定などバーコードをなぞるだけで実行できた.ペン機能は画面上に手書きの絵や文字を入れたり,罫線,範囲指定,移動,拡大/縮小などの編集作業を簡単に行うことができた(JX5500AC/5700AC).
- (3)CRT出力インターフェースを搭載しており,画面出力ユニット(オプション)を接続することでテレビやプロジェクタなどへワープロ画面を表示できた(JX5700AC).
- (4)ワープロにビデオカメラやビデオデッキなどをケーブルで接続するだけで映像を取り込め,型抜き,合成などの編集が手軽にできた(JX5300ASを除く).
- (5)拡張性を向上するために,PCMCIAカードスロットを1スロット内蔵しており,専用モデムカードを接続することで,14,400bpsまでの通信が可能であった.
- (6)用紙カセットは,A4・B5用紙/A4・B5専用感熱紙/官製はがき・往復はがきに加え,ワープロ用OHPフィルムを新たにサポートし,カセットに用紙をセットしておけば自動給紙で印刷できた(JX5500AC/5700AC/5500AS).