1992 年10 月,日本電気より似顔絵付きの名刺や塗り絵などの印刷物を手軽に作成できる機能を多数搭載し,上位機を加えてラインナップを強化したパーソナルワープロ3機種が販売開始された.3機種はカラー印刷も可能なmini5SH,印刷速度を向上したmini5SV,ノート型のmini5Sjであった。
本格的なビジネス用途向けのラップトップ型mini7SV,CRT型mini7SRの2機種も同時に発売された.
mini5SH,mini5SV,mini5Sjは以下の特長を有していた.
- (1)11種類の「文豪おもしろ印刷」機能のほか,アイロン印刷,往復はがき印刷など,18種類の印刷機能を搭載していた.
- (2)はがきの大きさに合わせて,最適な文字サイズを選択して宛名を印刷する「自動レイアウト機能」,肩書きや差出人の電話番号を印刷できる便利な宛名印刷機能を搭載していた.
- (3)平成明朝体,平成角ゴシック体,毛筆体の3書体と欧文9書体すべてを「3次ペジエ曲線」採用のスーパーアウトラインフォントで内蔵していた.
mini7SV,mini7SRは以下の特長を有していた.
- (1)百分率,標準偏差などの計算ができる本格的な「表計算ソフト」,趣味や仕事に関する情報を効率よく管理できるカード型データベース「パーソナルカード」,イラストや地図などを作成できる「作画ソフト」など,ビジネス用途向けの「OAソフト」を搭載していた.
- (2)文字列を円周上に並べたり,文字を台形上に変形させるなど,文字の並べ方や形状を自由にデザインすることを可能にした「Artプロ」ソフトを搭載していた.
- (3)塗り絵,名刺,賞状,白地図など9種類の各種印刷機能を搭載していた.