【東芝】 DTP-7000

公開日:2003年5月13日
最終更新日: 2023年7月12日

日本語ワープロの最高級機として位置づけて,1990年に東芝が販売を開始したデスクトップパブリッシングワープロ.DTP-7000は,デスクトップパブリッシング(DTP)機能として要求される印刷分野向けの特殊高級印刷機能である,高級な組版機能,複雑なレイアウト作成,写植機との連動,さまざまな印刷機との接続,といった機能を実現する一方で,東芝が培ってきた日本語ワープロの機能を搭載した.

DTP-7000の日本語ワープロ機能は,全文まるごとかな漢字変換機能,業務用ワープロで採用したAI技術の応用による文書推敲機能,類語辞書による類語変換機能,文章構造を理解して自動的にレイアウトを決定する知的レイアウト機能などをサポートしている.

DTPとしては,特殊な機器(印刷機,イメージスキャナなど)を接続する必要があるし,大規模システムに組み込むためのカスタマイズ要求もある.これらのDTPとしての要求に応えるために,オープンアーキテクチャが採用されている.たとえば,UNIX System V,X-Window,NFS,PostScriptインタフェース,RS-232C/セントロニクス/SCSIの各インタフェースなどを採用している(ただし,通常のDTPとして利用する場合には,電源投入だけで立ち上がるように工夫されており,従来のワープロ感覚との違和感を排除している).

主なハードウェアの仕様は次のとおりである.

DTP-7000の主な仕様
標準 CPU 80386(25MHz)
磁気ディスク 100MB(3.5inch)
表示装置 17inch CRT,解像度:1,792×2,400(約200dpi)
プリンタ レーザープリンタ,解像度:400dpi,
最大用紙サイズ:A3
オプション スキャナ フラットベッド型,解像度:300dpi,
最大ページサイズ:A4
光ディスク 5inch,900MB
磁気ディスク 100MB(3.5inch)
ネットワーク イーサネット

  
DTP-7000