日本電気は,1990年2月,白黒液晶表示で,40字×22行のバックライト付き大型ディスプレイを採用した文豪mini5RDを発売した.
本製品の主な特長は以下のとおりである.
- 1) 見やすい白黒液晶表示で,40字×22行のバックライト付き大型ディスプレイを採用しており,また画面の大きさが縦144mm×横230mmと当時のラップトップ型パーソナルワープロでは大型であるため表示画面が見やすくなっていること.
- 2) 内部記憶容量が30ページ(1,000字/ページ換算)とラップトップ型パーソナルワープロでは大きいため,論文,企画書といった大量文書の編集が容易であること.
- 3) 128ドットのマルチラインプリンタを採用しているため,拡大文字,画像といった複数行にわたるデータが美しく印字できること.
発表 | 1990年2月 | ||
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表示部 | 表示 |
バックライト付きホワイトモード液晶(640×400ドット) 40字×22行(16×16ドット) 80字×30行(8×8ドット縮小表示) 20字×8行(32×32ドット拡大表示) |
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入力部 | キーボード | JIS,50音 | |
入力方式 |
AI変換/連文節変換(200文字/40文節),部分確定 かな,ローマ字,JIS,かな50音 |
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辞 書 |
基本語 | 76,000語 | |
他 | 78,000語 | ||
ユーザ語 | 600語(1語を漢字2文字,読み3文字で計算) | ||
内蔵文字 | JIS水準1,2(ROM)(7,375字) | ||
外字 | 10字/文書(FD内に250字登録可)外字サンプル128字 | ||
記憶 | 内部 | 30/20頁(1,000字/頁)(注1) | |
外部 |
3.5インチ(2DD)×1台 2DD:最大192頁/FD 最大60文書/FD |
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印字部 | プリンタ | 128ドットマルチライン熱転写方式 | |
速度 | 52cps相当 | ||
用紙幅 |
はがき〜B4横 最大88字/行(10.5p時) リボンエンド検出 |
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書体 | 基本 |
明朝体 マルチフォント(文字単位)マルチポイント(行単位) 5p(24×24ドット)7p(32×32ドット) 10.5p(48×48ドット)12p(54×54ドット) |
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オプション | ゴシック体,毛筆体 | ||
通信 | 通信方法 | 各種BBS接続,対向通信(mini5 シリーズ間) | |
通信速度 |
(PC-VAN接続)300/1,200/2,400bps (対向通信)150〜9,600bps |
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装置諸元 | 寸法(mm) | 368W×384D×114H | |
重量 | 6.8kg | ||
電源 | AC100V±10%(50/60Hz) | ||
消費電力 | 待機時30.0W 印刷時55.0W |
注1:30頁モード設定時は,画像,通信機能が使用できない.