【日本電気】 SX-5

1998年6月,最大ベクトル性能が4テラFLOPS(1秒間に1兆回の計算性能)の「SX-5シリーズ」が世界同時に発売された.最大16台のCPUを,並列処理が容易で運用効率の良い共有メモリ方式で構成することにより,ノード当たり最大128ギガFLOPS(1秒間に10億回の計算性能)のピーク性能を有し,最大メモリ容量も128ギガバイト(GB)と共有メモリとしては世界最大クラスの容量が実現されていた.このノードを,最大32ノードまで,超高速のスイッチで接続可能で,最大システムで4テラFLOPS,4テラバイト(TB)の高性能,大規模メモリ容量を実現していた.最先端の線幅0.25ミクロン(μm)のデザインルールを用いた超高速,高集積CMOS LSI技術や64メガビット・シンクロナスDRAMの採用などにより,CPU1台当たりの最大性能が8ギガFLOPSと「SX-4シリーズ」の最大性能の4倍を実現していた.

SX-5装置構成概要
  シングルノードモデル マルチノードモデル
ノード数最大 1 32
CPU個数最大 16 512
最大ベクトル性能 128ギガFLOPS 4テラFLOPS
主記憶容量最大 128GB 4096GB
主記憶最大転送速度 1024GB/s 32TB/s

  
SX-5