スーパーコンピュータSR8000は,1998年5月に発表された.独自に開発された0.25μmCMOSテクノロジーのRISCマイクロプロセッサと,さまざまな転送パターンで高性能を発揮する「多次元クロスバネットワーク」が採用された.
従来のベクトル型スーパーコンピュータの持つ実効性能の高さと,並列コンピュータの持つステーラビリティをあわせ持ち,理論ピーク性能32ギガFLOPSから1024ギガFLOPSまで,32倍の幅広いスケーラビリティが可能となっている.
また,ノードを構成する複数のマイクロプロセッサを一斉に高速に起動させる「協調型マイクロプロセッサ機構」が採用され,ベクトルプロセッサと同等の高速性能が実現された.
H4 | H8 | H16 | H32 | H64 | H128 | |
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システム性能 (ピーク性能) |
32GFLOPS | 64GFLOPS | 128GFLOPS | 256GFLOPS | 512GFLOPS | 1024GFLOPS |
ノード数 | 4 | 8 | 16 | 32 | 64 | 128 |
最大主記憶容量 | 32GB | 64GB | 128GB | 256GB | 512GB | 1024GB |