【富士通】 FACOM VPシリーズEモデル

富士通のスーパーコンピュータFACOM VP-100シリーズの改良機.1987年7月に,高速ベクトルメモリと演算パイプラインの追加により従来機FACOM VP-100シリーズの1.5倍の性能の実現を図ったFACOM VPシリーズEモデル5機種(FACOM VP-30E,VP-50E,VP-100E,VP-200E,VP-400E)が発表された.本シリーズでは,世界で初めて仮想計算機機能を搭載し,UNIX環境でも使用可能となった.

FACOM VP-100シリーズEモデル諸元
  VP-30E VP-50E VP-100E VP-200E VP-400E
発表時期 1987年7月
最大ベクトル性能 (MFLOPS) 220 280 425 850 1,700
ベクトル
処理装置
命令数 スカラ命令 195個
ベクトル命令 98個
レジスタ 汎用レジスタ 16個(32bit)
浮動小数点レジスタ 8個(64bit)
ベクトルレジスタ 32KB 32KB 64KB 128KB
マスクレジスタ 512B 512B 1KB 2KB
バッファストレジ容量 32KB 64KB
メモリ(*1) 最大メモリ容量 256MB 512MB 1,024MB
最大主記憶容量 128MB 256MB 256MB
VSU(ベクトルメモリ)容量 64MB×0〜2 64MB×0〜4 128MB×0〜6
最大搭載チャネル数 32

(注) 上記の諸元は発表時のもので,その後の改良で変更されている場合がある.

*1:主記憶にベクトルメモリVSUを追加することにより,最大256MBの実記憶領域がベクトル処理において最大1GBまで利用できる.


  
FACOM VP-400E