【東芝】 Libretto 20

1996年に発売された,世界最小・最軽量を実現したミニノートパソコン.当時,すでに,サブノートパソコンや携帯情報ツール(電子手帳など)を持ち歩いて活用し,効率的に仕事を進めるモバイルコンピューティングが広まり始めていた.そのために,持ち運びが容易な携帯情報機器への期待が高く,大きさ(カバンに入るサイズ)や重さ(1kg以下)など携帯性に優れたものが求められる一方で,使い勝手,拡張性など,オフィスのパソコンと同じソフトウェア, データベースをそのまま活用できることも求められていた.

1. 高性能LSIや超薄型HDDの採用などにより,A4サイズの約3分の1(210×115×34 mm),約840gを実現.Microsoft Windows 95搭載のPCとしては,世界最小・最軽量.
2. 新型ポインティング装置(アキュポイント)や, DOS/V PCで標準となっているOADG DOS/Vキーボード(106 キー) と操作互換のある88キー・キーボード(キーピッチ13mm)を採用するなど,ノートブックPCと同等の操作環境を実現.
3. 高速グラフィックアクセラレータを搭載し,6.1インチTFTカラー液晶ディスプレイに65,536色中65,536色の同時表示を可能とした.
4. コンパクト設計の小型ACアダプタ(100×50×25 mm)やリチウムイオン2次電池を標準装備し,約2〜3時間のバッテリ駆動を可能とした.さらに、オプションの大容量バッテリパック(約270g)を使用により,最大約6時間のバッテリ駆動を実現.
5. DX4(75MHz)相当の高性能CPUを搭載,また,8メガバイトのメインメモリを標準装備し,最大で20メガバイトまで増設可能.
6. PCMCIA準拠のPCカード(Type II)スロットを1スロット装備し, CD-ROMドライブなどを接続する「PCカードSCSI」やパソコン通信に利用する「PCカード非同期モデム(FAX/DATA)」などが装着可能.また,オプションのPCカードアダプタ(Type III×1)を装着することも可能.
7. 容量270メガバイトで世界初の厚さ8.45mmを実現した超薄型2.5インチハードディスク装置の採用.

  
Libretto 20