【東芝】 T-1100

東芝がパソコン戦略をIBM PC互換戦略に転換して開発した16ビットポータブルパソコン.日本国内では発売されず,1985年にドイツのハノーバメッセで欧米市場向けとして出展された.
主な特長は以下のとおり.

(1) CPUに, 80C86(5MHz)を採用.メモリは,最大512キロバイト.
(2) 80文字×25行(640×240ドット)の高コントラスト液晶ディスプレイ内蔵
(3) 3.5インチFDD内蔵(720キロバイト)
(4) 83キーフルストロークキロバイト
(5) 内蔵ニッカド電池により8時間の動作可能
(6) サイズが310(W) ×300(D) ×67(H),重量4kg

本格的IBM PC互換PCが,4kgというポータブルPCとして実現されていることが欧米市場で高く評価され,その後の東芝のラップトップパソコンへの進路を決めた.


  
T-1100