【日本電気】 TK-80

1976年8月,日本電気は,マイクロコンピュータ(マイコン)の普及を図るために実際に操作できる安価なトレーニング用組立キットTK-80を発売した.TK-80は,CPUにインテル社の8ビットマイクロプロセッサ8080と互換性のあるμPD8080A,表示装置にLED(発光ダイオード),16進キーボードを備え,機械語でのプラグラミングおよびその実行が可能であった.さらに,組立マニュアルの他に,回路図とモニタと呼ばれる基本ソフトのプラグラムリストが付いていた.

同年9月,秋葉原のラジオ会館7階にサービスセンターBit-INN(ビットイン)を開設し技術相談を行った.
翌年の11月にはTK-80キットの機能拡張ボードTK-80BSを発売し,BASICが使用でき,出力用のCRTディスプレイとして家庭用のテレビ受像機が使用できるようになった.こうして,TK-80は発売後2年間で約6万6,000台にのぼる売上を記録した.


TK-80μCOM BASIC STATION(TK-80BS)TK-80とTK-80BSによるマイコンシステム