【沖電気】 if Server TBシリーズ

if Server TBシリーズはTCO(Total Cost of Ownership;総合所有コスト)の削減を実現し,部門レベルから基幹業務レベルまで幅広い業務分野のシステムニーズに対応するパフォーマンスを発揮するよう高速性と信頼性,運用性を備えている.

if Server TBシリーズの主な仕様を以下に示す.

(1)高速性および信頼性
CPUにインテル社のプロセッサ300MHzを2個搭載し,ECCに対応した二次キャッシュメモリとメインメモリを採用.また,システムを停止することなく傷害ディスクの交換を可能にするディスクアレイの構築を可能にしている.そのため信頼性の高い効率的なデータアクセスを実現し,サーバアプリケーションのパフォーマンスの大幅な向上が期待できる.
(2)TCOの削減
温度状態や電圧などのハードウェア環境を監視して故障の兆候を管理者に通知するフォルトマネージメント機能や,稼働中の負荷を監視するパフォーマンスマネージメント機能,システムを構成するハードウェア設定情報を呼出すコンフィグレーションマネージメント機能など,サーバシステムの運用管理を支援し,システム管理者は1台の監視用PCからネットワーク上の複数PCサーバの稼動状況をモニタリングすることを可能にし,TCO削減の実現をめざしている.
(3)最新OS対応
企業情報システムの幅広い分野においてコストパフォーマンスに優れた最適なソリューションを提供するため,最新の「Microsoft Windows NT Server, Enterprise Edition 4.0」で提供される「Microsoft Cluster Server」に対応し,Microsoft NT Serverシステムの可用性と拡張性をさらに向上させ,障害発生時にフェイルオーバー機能によりデータおよびアプリケーションの自動復旧を実現している.
(4)優れた拡張性
10Base-T/100Base-TX LANや2系統のFast/Wide SCSI,さらにグラフィクスコントローラをオンボードに標準搭載し,基本構成でも企業内サーバとしてシステム構築を可能にしている.また,ISA 2スロットとPCI 5スロットを装備するとともに,ホットスワップ対応の3.5インチを5基装備している.

1997年12月にCPUにはPentiumII300MHzを採用したif Server TBシリーズを発表しているが,1998年9月に沖電気はヒューレットパッカード社と進めてきたコンピュータ事業の協力関係を強化し,UNIX関連製品(サーバ,ワークステーション,関連ソフトウエア)に加えて,PCサーバ製品群に拡大することで合意している.これに伴いPCサーバシリーズを一新し,HP社からのOEM製品であるif Server LH3シリーズ,if Server LH3シリーズを発表している.これらのシリーズはCPUにはPentiumII400が搭載されていた.さらに1999年2月にPentiumII Xeon 450MHzプロセッサを採用したif Server LXr8000シリーズとLH4シリーズを発表し,1999年3月にはif Server LXr8000シリーズとif Server LH4/LH4rシリーズにPentiumIII Xeon 500MHzプロセッサを採用し,シリーズの拡充を図っている.


 
if Server TBシリーズ(6730)if Server TBシリーズ(LH4,LHr)