【日本電気】 Express5800シリーズ(PentiumII)

1998年7月,「Express5800シリーズ」において,インテル社CPU「PentiumII Xeonプロセッサ」を最大8個まで搭載可能な「Express5800/180Ha」を含む6機種,および低価格エントリモデル2機種の提供など,計8機種が発売された.加えて,ミッションクリティカルなシステム構築に適した連続運用指向システムおよびCTI専用サーバなども新たに発売された. これらの新製品により,「Express5800シリーズ」は全機種で「PentiumII Xeonプロセッサ」または「PentiumIIプロセッサ」を搭載し,エンタープライズ領域からSOHO領域までをカバーするラインナップとなった.8CPUに対応した独自開発のチップセットを搭載し,「PentiumII Xeonプロセッサ」を最大8個まで搭載可能な「Express5800/180Ha」を提供することで,高いCPU処理性能が求められる基幹業務システムなどへの適用が可能となった. 低価格ながら,高い運用性,信頼性を有した低価格 エントリモデル「Express5800/110Ea」は,中小規模企業において,グループウェアサーバや業務サーバなどを経済的かつ容易に導入可能することを狙いとしていた. 米国マラソン・テクノロジーズ社が開発した連続運用指向システムが「Express5800/Endurance(エンデュランス)システム」として発売され,マイクロソフト社のWindows NT Serverを搭載した「Express5800シリーズ」を,CPUやメモリなどの処理系,ハードディスクやネットワークなどの入出力系に分離・独立し,それぞれを二重化しているため,いずれのハードウェアに障害が発生した場合も,処理を停止しないで業務の続行が可能であった.
また,製品情報や予約状況の確認などを音声やFAXで応答するシステムを実現するため,4回線収容可能な「音声/FAX処理ボード」を標準実装し,サンプル音声やサンプル処理を含んだシステム構築用ソフトウエア「VoiceOperator」を標準搭載したオールインワンのCTI専用サーバが「CTINAVI(シーティーアイナビ)」として発売された.

Express5800/180Ha他8機種の概要
Express5800
モデル名
メモリ(最大) HDD(最大) CPU 備考
180Ha 8GB 18GB×12 「PentiumII Xeon」
×8
ハイエンドモデル
180Ha-R 同上 同上 同上 同上
ラックモデル
140Ha 8GB 18 GB×12 「PentiumII Xeon」
×4
ハイエンドモデル
140Ha-R 同上 同上 同上 同上
ラックモデル
140Ma 4GB 8.6GB×6 「PentiumII Xeon」
×4
ミッドレンジサーバ
140Ma-R 同上 同上 同上 同上
ラックモデル
110Ea 64MB 4GB PentiumII
プロセッサ
エントリモデル
110La 768MB 8.6GB×5 PentiumII
プロセッサ
ローエンドモデル

Express5800シリーズExpress5800/EnduranceExpress5800/CTINAVI