【日本電気】 A-VX III

 A-VX III は,オープンプラットフォームOS(UNIX,Windows)が普及してくる中,これらオープン系OSの機能と連携させることで,オフコンOSだけでは実現できなかったいろいろなシステムが実現できるようになってきた.オフィスサーバ(システム7200シリーズ)の資産を継承しWindows NTアプリケーションソフトとの連携活用を可能にした.
 従来のオフィスサーバOS A-VX II を,Windows NT上で動作できるよう改造した.
 データ変換ユーティリティ(#NFCNV)というA-VX上のファイルを,Windows NT上のファイル(CSV,txt)と双方向で変換が出来るソフトウェアも搭載した.
A-VX Windows NTファイル連携機能としてA-VX上のCOBOL,ユーティリティからWindows NT上のファイル(CSV,txt)を直接READ/WRITEできる機能も提供した.
 オフコンの初期OS ITOSで作成された実行形式のプログラムは,CPUの互換性を保ちながらオフィスサーバS7200まで継承してきた.今回の新しいExpress5800/700シリーズは,従来のCPUとは互換性のない高速なRISCプロセッサを採用したため,従来の実行形式プログラムは,そのままでは動作させることができない.そこで,従来のCPU命令を新しいCPUで実行できるように命令をインタプリトしながら実行する機構をソフトウェアで実現し,従来の実行形式のプログラムもそのまま実行できるようにした.この技術は,次期のA-VX IVでも活かされ,従来の実行形式のプログラムの継承性が確立できた.


図-1 A-VX III on Windows NT 構成図

図-1 A-VX III on Windows NT 構成図

 A-VX III が開発されるに至った背景として,A-VX時代にLANマネージャサーバ機能を搭載し,UNIX OSと連携するシステムを開発していたことが技術的な面で役に立った.


 
A-VX III リレーショナル型データベース(説明書表紙)A-VX III XOBOL85会話型デバッガ(説明書表紙)