日本電気は,1985年10月,統合OAシステム構築に適したNECオフィスプロセッサVSシリーズを発表した.
当時,OA化が進んでいく中で,OAソフトウェアに意思決定支援用のOAソフトウェアLANSTAT(統計解析処理),LANFORECAST(予測処理),LANMAP(地図グラフ処理)などを提供するとともにデータベースの活用やイメージ,音声などのマルチメディア処理を可能にした製品の要求に応え電子ファイリング,電子メールなどの各種オフィス業務を仮想オフィス上で統合処理できる統合オフィスシステム“アラジン”の提供や音声応答装置VS-3300,SR-2500を接続することによって電話回線を利用したデータエントリーシステム,問合せシステム,予約システムなどの音声応答システムを提供した.
このようにオフィスコンピュータが伝票処理といった事務部門の業務処理から,会社全体の仕事を総合的に引き受けるようになり,オフィスコンピュータの使い方が変わってきた,すなわち計算するもの(Computer)から一連のプロセス(業務の流れ)を処理するもの(Processor)に変わってきたことから,日本電気はこのVSシリーズから呼び方をオフィスプロセッサに改めた.
NECシステム 8VS |
NECシステム 50/18VS |
NECシステム 100/38VS |
NECシステム 100/48VS |
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発表 | 1985年10月 | ||||
最大メモリ容量 | 768KB | 1MB | 1.5MB | 2MB | |
フロッピーディスク | 8"1MB/台 | 1〜2 | 1 | 1 | 1 |
5"1MB/台 | 1〜2 | − | − | − | |
磁気ディスク | 最大40MB | 最大80MB | 最大132MB | 最大264MB | |
カートリッジ磁気テープ | − | 30MB | |||
磁気テープ | − | − | − | 800/1,600BPI | |
通信回線数 | 最大2 | 最大2 | 最大4 | 最大6 | |
WS接続台数 | − | 最大2 | 最大4 | 最大6 | |
筐体寸法(WXDXH)cm | 36.5X42X10 | 18X68X65 | 29X68X65 | ||
LAN | C&C-NET BRANCH4670 | ||||
OS | N8/ITOS-4 | ITOS-4(V) | |||
データベース | − | リレーショナル型データベース(ITOS-RDB) | |||
アラジン(注1) | 注2 | − | |||
LANCABINET | 注2 | ○ | |||
OAソフトウェアパッケージ |
LANPLAN3,LANFILE3,LANGRAPH3,LANWORD3, LANSTST,LANFORECAST,LANMAP,LANDESK2 |
注1:統合オフィスシステムの名称
注2:WS機能サポート
NECシステム100/58VS | NECシステム150/68VS | NECシステム150/78VS | NECシステム150/88VS | ||
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発表 | 1985年10月 | ||||
最大メモリ容量 | 3MB | 6MB | 8MB | 12MB | |
フロッピーディスク | 8"1MB/台 | 1 | 1 | 1 | 1 |
5"1MB/台 | − | − | − | − | |
磁気ディスク | 最大500MB | 最大750MB | 最大1GB | 最大4GB | |
カートリッジ磁気テープ | 30MB | ||||
磁気テープ | 800/1,600BPI | ||||
通信回線数 | 最大8 | 最大32 | |||
WS接続台数 | 最大8 | 最大16 | 最大32 | 最大56 | |
筐体寸法(WXDXH)cm | 54X76X100 | 54X80X100 | |||
LAN | C&C-NET BRANCH4670 | ||||
OS | ITOS-4(V) | ||||
データベース | リレーショナル型データベース(ITOS-RDB) | ||||
アラジン(注1) | − | ○ | |||
LANCABINET | ○ | ||||
OAソフトウェアパッケージ |
LANPLAN3,LANFILE3,LANGRAPH3,LANWORD3, LANSTST,LANFORECAST,LANMAP,LANDESK2 |
注1:統合オフィスシステムの名称