【三菱電機】 MELCOM81

事務の機械化および合理化が大企業から中小企業へと急速に進展したことに対応し,中小企業への導入に適したコンピュータ,かつ,大企業のコンピュータシステムの端末処理装置としても使用可能なコンピュータとして,MELCOM81小形コンピュータが三菱電機により開発され,1968年に発売が開始された.

MELCOM81のカタログには「オフィスコンピュータ」という語が使われており,これがその後国内にてコンピュータの1つのカテゴリとして定着した「オフコン」の名称の由来となった.

演算装置は,電卓と類似の10進補正機能付の1ビット演算装置で,トランジスタとダイオードで構成されている.MELCOM81では,安価で信頼性の高い小形磁気ディスク記憶装置の開発により,最高12,000桁のメモリを使用して,多項目の分類集計や多種類の業務処理ができた.磁気ディスクの低速性をカバーするため,メモリ番地を10進アドレスとし,演算方式も,2進化10進法で,1語は12桁+符号,制御方式は3アドレス方式とし,複合命令も採用して,事務の演算を1命令で完了する判りやすく生産性のよい方式の機械語(COOL)を開発した.

また,独創的な光電式キャリッジ制御方式の開発により,キャリッジ制御が完全ストアードプログラム化でき,620mmのプラテンを自由自在に動かせるので,連続的縦プリントを始めとして効果的な記帳や作表を容易に行うことができたし,機械式のタブセットも不要となった.


  
MELCOM-81