中央処理装置(CPU)にインテル社の8ビットマイクロプロセッサ「8080」を2個採用し,事務机より一回り小さい設置面積(0.66m2)しか必要としない,1975年発表の三菱電機の小型オフコンである.
CPUにはマイクロプログラム方式を採用している.万一トラブルを起こしたときは,デュアル・プロセッサのどちらか一方でも運転ができ,自己診断回路の内蔵による故障個所のメッセージ表示など,可用性や保守性も重視されていた.主記憶は,最大24キロバイトである.
9インチと小型ながらCRTディスプレイをコンソールに採用し,オペレータに入力項目のガイダンスを行う機能も追加して,操作性を飛躍的に向上させた.また,8インチ(250キロバイト)のフレキシブル・ディスク装置(FDD)を基本のディスク装置とする独特の方式を採用し,廉価で高性能な小型オフコンを実現し,オンライン・ターミナルとしての利用も含め,多用な用途で多数使用された.