【日立】 HITAC-1

HITAC-1は1970年に本格的ビリングマシンとして製品化された.

製造は日本信号で実施.印字バー式の電動タイプライタ,紙テープ読みとり機,紙テープ穿孔機を装備している.プログラムはメモリ内格納方式ではなく,紙テープ方式が特徴であった.これはユーザが自分でプログラムをマシンが理解可能な記号に翻訳し,紙テープに穿孔した.その後端をエンドレスに貼り付け,光学式紙テープリーダで読み取り実行する.条件判定,ジャンプ命令などは紙テープが送られるため,時間がかかった.当時としては強力なタイプライタを装備していたので,伝票印字はかなりの速度で実行可能だった.

1971年にはHITAC-1から出されたテープのデータを処理するマシンとしてHITAC 80/10が製品化された.


  
HITAC-1