HITAC 5はHITAC-1の後継製品として開発された本格的ビリングマシンである.これまでの製品はプログラム記憶媒体にも紙テープを利用したものが大半であったが,HITAC 5では磁気カードを採用した.これによりプログラムのロード/ストアが格段に向上し,さらに操作性も向上した.
HITAC 55は高機能ビリングマシンとしての機能と小型コンピュータ(HITAC 8150)のオンラインターミナルの機能を併せ持つ製品として開発された.ビリングマシンとしては大型計算機と同じストアードプログラム方式を採用,伝票発行,元帳処理等のプログラムの切り替えがワンタッチで行える専用キーが用意され,さらに運用性も向上した.また,ターミナル機能により,それまでのバッチ処理主体のデータ処理分野に,クリーンデータの作成をデータ発生現場で行う分散データ入力が可能になった.